【本件のポイント】
•先端理工学部や農学部、生物多様性科学研究センター等における、教育・研究・社会貢献の各分野での取組実績等を踏まえ、「龍谷大学ネイチャーポジティブ宣言」を発出
•日本の大学では初めての宣言発出
•ネイチャーポジティブに資する教育研究や人材育成等に取り組み、持続可能な社会の実現をめざす
【本件の概要】
龍谷大学(学長:入澤崇、所在地:京都市伏見区、以下:本学)は、世界的に深刻化する生物多様性の急速な喪失を背景として、「龍谷大学ネイチャーポジティブ宣言」を発出します(別紙参照)。日本の大学では初めてネイチャーポジティブに関する宣言の発出となります。
国内外では、2030年までに生物多様性の損失を食い止め、反転させ回復軌道に乗せる「ネイチャーポジティブ」の世界目標が定められ、それに向けた行動が求められています。
本学は創立400周年を迎える2039年度末までを期間とする長期計画「龍谷大学基本構想400」※1において、自らを省みて他を利する「自省利他」の行動哲学を掲げ「仏教SDGs」を推進し、先端理工学部や農学部、生物多様性科学研究センター等では、教育・研究・社会貢献の各分野で生物多様性にかかる取り組みを展開し、ネイチャーポジティブに資する諸活動を行ってきました。これらの活動を象徴するフィールドである「龍谷の森」※2は瀬田キャンパス(滋賀県大津市)に隣接する約38haの里山林であり、環境省が定める自然共生サイト※3に認定されました(2024年3月18日付)。
構想400では、2039年の将来ビジョンとして、「『まごころ~Magokoro~』ある市民を育み、新たな知と価値の創造を図ることで、あらゆる『壁』や『違い』を乗り越え、世界の平和に寄与するプラットフォームとなる」ことを標榜しています。ネイチャーポジティブに資する取り組みの推進は、この将来ビジョン実現に向けた重要な一施策と考えています。
今回の「龍谷大学ネイチャーポジティブ宣言」の発出により、持続可能な社会の実現に向け、本学がネイチャーポジティブを先導する大学としての決意を広く社会へ表明し、それに資する取り組みを推進していきます。
【宣言内容】
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※1 龍谷大学基本構想400
龍谷大学が創立400周年を迎える2039年度末を見据えた2020年度から2039年度までの20年間を計画期間とする長期計画。詳細は以下のとおり。
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※2 龍谷の森
約38haに広がり、コナラやアカマツが優占する針広混交林の二次林であり、近畿地方の典型的な里山林。
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※3 自然共生サイト
「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域」を国(環境省)が認定する区域。認定区域は、保護地域との重複を除き、「OECM」として国際データベースに登録される。
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【ネイチャーポジティブに資する諸活動】
・先端理工学部の山中裕樹准教授の研究チームが、コップ1杯の水で河川にすむ魚を特定できる「環境DNA分析」の技術を活用し、(株)フィッシュパスと連携し、2025年までの実用化を目指す「スマート環境DNA調査システム」プロジェクトを進めています。
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・市民を対象とした自然観察会・里山の恵みを楽しむ会や龍谷大学の学生向けのフィールドワーク実習等を実施しています。「龍谷の森」 里山保全の会も結成され生物多様性の保全が図られています。
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問い合わせ先:龍谷大学 瀬田キャンパス推進室
Tel 077-599-4048 seta-suishin@ad.ryukoku.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター (リンク »)
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