学校法人⽇本⼥⼦⼤学(東京都⽂京区)の今市涼子理事長は、この度第23回日本植物分類学会賞を受賞しました。日本植物分類学会賞は2002年より23回に渡り授与されてきましたが、女性の研究者が受賞するのは今回が初めてとなります。
今回の受賞は、長年のシダ植物・種子植物の進化形態学分野での「植物形態の多様化の比較発生学的研究」における調査および研究業績のほかに指導者としての実績も高く評価されたものです。
2024年3月8日(金)から12日(火)にかけて仙台において日本植物分類学会の第23回大会が開催され、3月11日(月)に学会賞の授賞式と受賞者記念講演が行われました。
■受賞タイトル
植物形態の多様化の比較発生学的研究
■選考理由 ※日本植物分類学会ニュースレターより抜粋
シダ植物・種子植物の進化形態学分野において顕著な業績を上げられてこられました。特に植物分類学の基礎を為すとも言える植物の形態の多様性がどのように生じるかを、比較発生学的な研究で明らかにした数々の研究は特筆するものであり、植物学や植物形態学の分野のみならず、植物分類学会においても非常に大きな貢献であると認められました。また、指導者としての実績も高く評価されています。このように本学会の研究分野や人材の多様性向上に多大な貢献をされました。なお、日本植物分類学会賞では初めての女性研究者の受賞になります。
■日本女子大学理事長 今市涼子 プロフィール
1948年東京都生まれ。日本女子大学家政学部家政理学科Ⅱ部(生物・農芸専攻)を卒業後、お茶の水女子大学大学院理学研究科生物学専攻を修了。1983年理学博士(京都大学)。1997年より日本女子大学理学部で教鞭を執り、2020年より現職。専門は植物形態学。これまでに日本植物形態学会会長や日本植物学会理事、内閣府みどりの学術賞選考委員などを歴任。現在は東京商工会議所の1号議員も務めています。
■日本植物分類学会について
植物分類学の研究の進展と知識の普及を図り、学術の発展に寄与することを目的として2001年に設立されました。植物の多様性とそれを生み出した進化に興味をもつ会員が集まり、植物を中心として多様な研究が行われています。英文および和文の学術誌を発行し、年次大会やシンポジウム、一般向け講演会等を開催しています。
【参考リンク】
日本植物分類学会
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■学校法人日本女子大学について
日本女子大学は、日本初の組織的な女子高等教育機関として創立し、2021年に120周年を迎えました。私立女子大学唯一の理学部を有し、文理融合の教育環境をもつ女子総合大学です。幼稚園から大学院までの一貫教育、さらに卒業生以外にも門戸を開くリカレント教育など、誰もが生涯を通じて学び、成長し続ける社会を創るための機会を提供しています。多様で非連続に変化する社会において、新しい明日を共に創る人材を育てています。詳しくは、 (リンク ») をご覧ください。
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