ロブスター市場、2032年に160億米ドル規模到達見込み

株式会社グローバルインフォメーション

2024-04-30 10:00

株式会社グローバルインフォメーション(所在地:神奈川県川崎市、代表者:樋口 荘祐、証券コード:東証スタンダード 4171)は、市場調査レポート「ロブスター市場レポート:種、重量、製品タイプ、流通チャネル、地域別、2024-2032」(IMARC Group)の販売を4月26日より開始いたしました。
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市場の概要
世界のロブスター市場は、2023年に76億米ドルの規模に達しました。2024年から2032年にかけて、市場は8.3%のCAGR(年平均成長率)で成長し、2032年には160億米ドル規模に達すると予想されています。水産物消費の増加、商業スペースの増加、RTE食品に対する消費者の嗜好の高まりは、市場を牽引する重要な要因の一部です。

市場成長を後押しする主力企業による製品イノベーションの増加
主力企業は、ロブスターの燻製、ロブスター・ジャーキー、ロブスター・オイル、ロブスター・スプレッドなどの付加価値製品を投入しています。また、ロブスターをベースにした冷凍食品や缶詰を上市し、製品ポートフォリオの拡充を図っています。主力企業は、空気との接触を排除し汚染物質を防ぐことで製品の鮮度を保つ、ロブスターの真空皮パックのような革新的なパッケージング・ソリューションの上市に注力しています。こうした技術革新は市場に明るい展望をもたらしています。

ロブスターとは?
ロブスターは海産甲殻類で、硬くとがった外骨格、2本の大きな爪、長い触角を持つ特徴的な外見をしています。タンパク質、オメガ3脂肪酸、ビタミン、ミネラル、亜鉛、セレン、銅、マグネシウム、リン、カルシウム、その他の必須栄養素を豊富に含んでいます。代謝を高め、体重管理を促進し、脳の健康を増進し、体内の酸化ストレスを軽減し、炎症を最小限に抑え、心臓病や脳卒中を予防し、ループス、湿疹、関節リウマチを抑制します。また、体内のコレステロール値を下げ、様々な慢性変性疾患の発生を予防します。

COVID-19の影響
COVID-19の大流行はロブスター産業に大きな影響を与え、数カ国に前例のない課題を課しました。レストランが閉店したり、操業が制限されたりしてロブスターの需要が減り、多くの漁師が過剰な製品を抱えることになりました。さらに、パンデミックはサプライチェーンにも混乱をもたらしました。多くの加工工場が閉鎖されたり、操業能力が低下したりしたため、漁師は漁獲物の買い手を見つけるのに苦労しました。レストランやケータリング施設の閉鎖は、通常ロブスターの主要な需要源である結婚式や宴会などのイベントのキャンセルにもつながりました。さらに、パンデミックはロブスターの輸出にも相乗効果をもたらしました。国際的な国境が閉鎖されたり、大幅に制限されたりしたため、ロブスターやその他の水産物の貿易に大きな影響が出ました。その結果、パンデミックの間、多くの漁師やロブスター養殖業者が大きな経済的損失を被りました。一部の国では政府が水産業関係者に財政支援を行いましたが、多くの人々にとってはすでにダメージは終わっていました。

市場の動向
ロブスターのような魚介類の健康効果に関する個人の意識の高まりによる消費の増加は、特にフィットネス愛好家、ジム通いをする人々、筋肉量とエネルギーを得るためのスポーツ選手の間で、世界市場の成長を強化する主な要因の一部となっています。さらに、カフェ、レストラン、高級ホテルなどの商業スペースでは、パスタ、ピザ、寿司、サラダ、ハンバーガー、ロールケーキ、マカロニチーズなど、ロブスターを使った料理をメニューに取り入れています。これは、飲食(F&B)分野の隆盛とともに、市場の成長を後押ししています。さらに、毎日の食生活でロブスターのような赤身肉やタンパク質が豊富な食品を選ぶ消費者が増えていることも、市場にプラスの影響を与えています。このほか、急速な都市化、多忙なスケジュール、労働人口の増加、消費者の購買力の拡大などを背景に、ロブスターをベースにしたインスタント(RTE)食品に対する消費者の嗜好が高まっていることも、市場の成長を強化しています。さらに、持続可能な漁法を導入していることを証明する証明書の義務付けなど、食品の安全性に関する各国の行政機関が実施する厳しい規制が、市場に明るい展望をもたらしています。



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