著者:IBMオートメーション プロダクト・マネージメント バイス・プレジデント
ビル・ロビッグ(Bill Lobig)
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テクノロジーはかつてないほどの速さで進歩しています。しかし、新しいテクノロジーは新たな複雑さをもたらします。
Gartner社の最新予測によると、2024年の世界のIT支出は5兆1,000億ドルに達し、2023年から8%増加すると予測されています*。これらにAIや最新の開発手法を組み合わせると、クラウドネイティブ・アプリケーション( (リンク ») )の数は2024年の5億3,130万から、2028年には10億以上に増加する可能性があります**。
それぞれの新しいアプリケーションは、圧倒的な量のデータ、何百もの依存関係、絡み合った相互接続性、外部サービスとの連携、それらを管理するためのさまざまなツールをもたらす可能性があります。
簡単に追跡できる、シンプルでモノリシックなアプリケーションを使用する時代は終わりました。現在のビジネス・アプリケーションはハイブリッドクラウド環境で展開され、ツールやサービスで拡大し続けるリソースを元に構築され、管理される複雑なエコシステムです。
膨大なデータを解読し、分析し、その上多様な情報に基づいて意思決定を行うことは、非常に困難な作業になりえます。アプリケーションの所有者やSRE(サイト・リライアビリティー・エンジニアリング)は、アプリケーションを強化する代わりに管理することになり、ビジネス上の革新と価値を推進する機会を損失するかもしれません。
この複雑な状況をどのように切り抜け、新しい技術の採用を加速させるべきでしょうか。答えは、AIによる自動化です。
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watsonx AIを搭載したIBM Concertとは
IBM Concertは、ユーザーであるお客様が、アプリケーションが実際にどのように動いているのか確認するためのインサイトを得ることができます。アプリケーションの所有者は、接続されているアプリケーションとツールセットを詳細に理解することができるため、コンプライアンスのプロセスを効率化する機会を得られます。
watsonx( (リンク ») )のAIを搭載したConcertは、分析、視覚化、レコメンデーションを生成し、ユーザーが速やかに行動に移せるようにします。ギャップを発見し、インサイトの優先順位付けや変更の実装を支援することで、Concertは複雑さを軽減し、業務の効率化に貢献します。これにより、お客様はご自身のビジネスをより盤石で、より革新的で、よりコスト効果の高いものにすることができます。
IBM Concertは具体的に何をするのか?
watsonxのAIを搭載したIBM Concertは、アプリケーションの運用を効率化し、接続されたアプリケーションの包括的かつ詳細なビューとアクションのレコメンデーションを作成するツールを提供します。Concertは、提供するレコメンデーションに基づき、自動化のトリガーを構成することもできます。
設定は以下の通り簡単です。
既存のサポートされているアプリケーションおよびツールセットに接続します。IBM Concertはこれらを使用して、アプリケーションの運用に関する関連データを自動的に抽出し、最初の段階でアプリケーション・エコシステムの全体像を把握します。
次に、IBM Concertは、AIエンジンを使用してアプリケーション・アーキテクチャーを深く探り、複雑な接続、依存関係を明らかにします。
IBM Concertは、アプリのデプロイ先からセキュリティーの確保方法に至るまでの全ての領域においてレコメンデーションを提供し、自動化されたアクションを起動させます。
IBM Concert 360ビューとは何か?
すべてのデータを収集した後、Concertはアプリケーションの単一ビューを作成し、事前に定義されたアプリケーション・トポロジーを可視化します。これにより、サイロ化された複数のダッシュボードを子細に確認する必要がなくなります。
次に、ログインする際、動的なインターフェイス内にアプリケーションの要約された概要が表示されます。これは以下を提供します:
アプリケーション環境と依存関係を一元的に表示
リスクに関する重要な情報を一箇所に集約
言語や出力の違いに関係なく、複数のアプリケーションから収集したデータを統合することで、以前は利用できなかった共通のフローを明確化
Concertはまた、アプリケーションのパフォーマンスとレジリエンスを強化するための運用方法や戦略的な提案を生成することができます。これらのレコメンデーションは、お客様固有のアプリケーション・アーキテクチャーに合わせて調整されるため、お客様は十分な情報に基づいた意思決定を行えるようになり、成果を上げることができます。SREは、Terraform、Ansible、Turbonomicなどの自動化を活用し、優先順位付けされたレコメンデーションと直接連携することができます。
Concertでは、自然な言語で質問をすることで、理解を深め、アプリケーションへの潜在的な影響を探ることができます。例えば、「この問題を解決するには何ができますか?」、 または、「ここでの最大のリスクは何ですか?」 と質問することができます。Concert は、アクションを起こすためのインサイトを生成できます。IBM Concertが提供するレコメンデーションは、変更がビジネスに及ぼし得る潜在的な影響を考慮しながら、従業員やビジネスリーダーに情報へのアクセスを同様に提供します。
リスク、コンプライアンス、証明書管理:IBM Concertのユースケース
IBM Concertは当初、3つのユースケースに重点を置きます。
アプリケーション・セキュリティー・リスクの管理
リスク軽減は、コストの側面においても、従業員がリスク軽減に費やす年間数千時間という時間の側面においても、組織にとっては大きな課題です。Concertは、アプリケーションの脆弱性の能動的な優先順位付け、軽減、追跡を可能にすることで、これらの課題解決を支援します。IBM Concertは、脆弱性軽減のための具体的な提案を提供し、コードベースに統合される前に脆弱性を明らかにするのに役立ちます。これらのアプリケーション中心のインサイトにより、IBM Concertは、組織がアプリケーションの影響に基づいてリスクの優先順位を決定し、運用効率向上させるために、コンテキストを伴うインサイトをほぼリアルタイムで提供します。
アプリケーション・コンプライアンスの管理
IBM Concertは、アプリケーションの成長に合わせてセキュリティー基準を管理することで、コンプライアンス管理を効率化し、リソースの使用を最小限に抑え、セキュリティーを強化します。コンプライアンスへの影響を一元的に把握することで、アプリケーション、セキュリティー、およびコンプライアンスの各チーム間でのシームレスな協業が可能になります。Concertは、選択した基準から外れたものを追跡し、アクションの優先順位を決定することで、能動的にコンプライアンスの改善を促進します。これにより、開発中およびアプリケーションの進化の過程の両方において、コンプライアンス監視をアプリのライフサイクルに組み込むことができます。Concertは、IT資産全体のリスクとコンプライアンスの監視、分析、評価を支援することで、変化と進化にほぼリアルタイムで対応することを可能にします。
アプリケーション証明書の管理
コンプライアンス要件に対応することは、セキュリティー証明書とアプリケーションのパフォーマンスを効率的に管理することも意味します。Concertによって自動化された可視性により、証明書のライフサイクルを特定および追跡し、有効期限や潜在的なリスクに関するインサイトを得ることができます。IBM Concertはまた、潜在的な影響の重大性に基づいて証明書をランク付けし、更新作業の優先順位付けと潜在的な障害の効果的な軽減を可能にします。さらに、自動化されたワークフローとコンテキストに基づいたインサイトにより、IBM Concertは、証明書管理を最適化し、更新をタイムリーに管理するための情報に基づいた意思決定を支援し、運用の中断を防ぎます。
今後、追加のリスク分野におけるユースケースや、コスト、観測可能性、セキュリティー、ネットワーキングなどの重点分野におけるユースケースも展開する予定です。
IBM の将来の方向性および意図に関する記述は、予告なしに変更または撤回されることがあり、また、目標および目的のみを表しています。
Concertを始めよう
テクノロジーは加速し、それとともに複雑さが増しているかもしれませんが、答えはあります。
IBM Concertは、生成 AI を活用してアプリケーション・ランドスケープの詳細なビューを提供することで、最適化とイノベーションの新たな機会を拡大し、アプリケーションが最適なパフォーマンスで動作するのを支援します。IBMのコンサルタントは、お客様がリスク、コンプライアンス、証明書管理に重点を置いてAIOps戦略を確立し、IBM Concertやその他のテクノロジーを活用して、ハイブリッドクラウド環境全体のITの複雑性に対処することを支援します。IBM Concertは、アプリケーション・リスク管理、コンプライアンス管理、および証明書管理のユースケースにまず焦点を当て、6月18日にGAを予定しています。
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*出典:Gartnerプレスリリース Gartner forecasts Worldwide IT Spending to Grow 8% in 2024( (リンク ») )、2023年10月18日。GARTNERは、米国およびその他の国におけるGartner, Inc.および/またはその関連会社の登録商標およびサービスマークであり、許可を得て使用しています。無断複写・転載を禁じます。
* *出典IDC Market Note: 10 億の新しい論理アプリケーション。2024年4月、IDC #US51953724 (リンク »)
当報道資料は、2024年5月21日(現地時間)にIBM Corporationが発表したブログの抄訳をもとにしています。原文はこちらを参照ください。 (リンク »)
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