(リンク »)
インストラクターを養成する講習会で模擬指導を行う福岡さん(左)
YRA史上初、ATV女性インストラクター
「つい見逃してしまいそうなニッチな市場に対しても、人びとの暮らしをより良くするために、みんながそれぞれ信念をもって仕事に取り組んでいます。企業目的に掲げられた“感動創造企業”を体現している部門の一つだと実感しています」
自身が所属する海外市場開拓事業部(OMDO※)をこう紹介するのは、入社5年目の福岡珠代さんです。彼女が営業を担当するのも、バミューダやベリーズ、タークス・カイコス諸島、ハイチなど、カリブ海に浮かぶ島々の「ニッチな市場」。担当エリアを伝えられた時には現地のイメージさえ湧かず、「まずは文化や歴史、産業や経済等について知識を高めようと全国の図書館をあたりましたが、資料となりそうなものはほとんど見つけられませんでした」と笑って振り返ります。
さて、冒頭の写真をご覧ください。そんな福岡さんがまたがっているのは、ATVと呼ばれる四輪バギーです。不整地を走り、レジャーや産業の場面で活躍する乗りものです。この春、福岡さんは当社の安全普及活動「YRA(ヤマハ・ライディング・アカデミー)」のインストラクター講習を受講して、ATVのインストラクター・ライセンスを取得しました。およそ20年の歴史をもつYRAにあって、ATVの女性インストラクターの誕生は初めてのことです。
※OMDO
Overseas Market Development Operationsの略。当社がビジネスを展開する約180の国と地域のうち、アフリカ、中東、中央アジア、南アジア、南太平洋、中米、カリブなど、140を超える市場をこの部門が担う。「世界の人々に豊かさと喜びを ~Challenge & Dedication Prosperity~」を事業ミッションに、現場第一主義のビジネスを展開する
(リンク »)
ATV女性インストラクターの誕生は、20年の歴史をもつYRA史上初
地域の課題と製品やサービスをつなぐ
インストラクター資格の取得を思い立ち、すぐに行動に移したのは、もちろん担当市場での必要性を感じてのことです。
「製品を正しく安全に使ってもらい、社会の中で役立たせていくためには、特約店などと協力しながらの安全普及活動が欠かせません」と福岡さん。現地では、レジャーだけでなく、警察官による警備など幅広いフィールドで活躍しているATV製品。福岡さんも「まずはメインインストラクターを補助するなど、少しずつ指導現場での実績も積み重ねて、自分自身の技量を上げていきたい」と意気込んでいます。
学生時代、ラテンアメリカをテーマに社会学を学んでいた福岡さん。当社を志望した理由は、「さまざまな課題を抱える途上国と、日本の優れた製品やサービスをつなぐ役割を担いたいと考えたから」。大学生の頃からインターンや短期留学で南米やアフリカでの生活を経験し、その思いを深めてきたそうです。
そうした志を、いまどの程度実現できているか? と尋ねたところ、「もちろんまだまだ実績もありません。でも、思い描いていたチャレンジができているという点では、100%の充実度です!」と、まだ訪問できていない担当市場への出張を心待ちにしています。
(リンク »)
担当市場のバミューダで当社製品の説明を行う福岡さん。「できる限り現地に足を運んで、市場を育てていきたい」と話す
■広報担当者より
ATVは日本ではあまり馴染みのない乗り物かと思います。森林などの多い自然豊かなカリブ海地域では、舗装されていないけもの道のような場所でも走行できるATVが、現地警察のパトロール時などでよく使われているそうです。学生時代から海外に関心を持ち、実際に生活もした福岡さん。その行動力を社会人となった今も、OMDOで存分に発揮しています。取材時に自身の仕事について生き生きと話す姿が、とてもまぶしく感じました。持ち味の行動力を活かした福岡さんの今後のさらなる挑戦に、注目したいです。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。