大日本印刷株式会社(DNP)は東京都江戸川区と東京情報デザイン専門職大学(TID)で連携して取り組んでいる「メタバース区役所」プロジェクト*1に対して、2024年6月26日(水)の先行運用開始にむけ、インターネット上の仮想空間・メタバースでバーチャルな役所を開設し、生活者が各種サービスを利用できるようにするシステム「メタバース役所」を提供します。
本システムは、DNPが培った高度なセキュリティ技術を活かし、生活者のプライバシーに配慮した設計を施しています。DNPは本システムの提供を通じて自治体のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、生活者の来庁の負荷を省き、相談や事務手続きをスムーズにするなど、自治体が抱える多様な課題を解決します。江戸川区では誰もが使いやすい「来庁不要の区役所」の実現を目指しており、DNPは本システムで同区の取り組みを支援します。
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【江戸川区へDNPの「メタバース役所」を提供する狙い】
DNPは2021年に、リアルとバーチャルの空間を融合して人々の体験価値と経済価値を高める「XRコミュニケーション(R)」事業*2を開始し、非日常的な体験も可能な各種企画を展開しています。2023年には教育や暮らしで利用できる社会実装型のサービスを開始し、2024年1月には自治体の行政DXを支援するDNPの「メタバース役所」の実証事業を開始しました*3。
今回DNPは、TIDの要請で、2024年4月26日(金)に開催された江戸川区「メタバース区役所」プロジェクトの発足式に同システムを発表会場として提供し、利便性の検証などを行いました。この検証結果を踏まえてDNPは、江戸川区「メタバース区役所」をより使用しやすいものに発展させるため、江戸川区と東京情報デザイン専門職大学(TID)と連携しながら本プロジェクトを支援します。
【DNPの「メタバース役所」の特長・利用メリット】
○高いセキュリティ技術による安全・安心な環境の提供
DNPの「メタバース役所」は、インターネットを通じてパソコンやスマートフォンでアクセスできる仮想空間上のシステムです。「電子申請手続きの総合窓口」「各種相談業務」「市民交流の場」などを主な行政サービスの機能として有しています。特に、利用者のプライバシーに配慮した各種機能と空間設計を強みとしています。今回、プロジェクト発足式で本システムを提供した際、江戸川区の担当者等から、利用者のプライバシーに配慮した設計について高く評価いただきました。
○技術の高度化等に向けたTIDとの連携強化
DNPの「メタバース役所」の各種機能を高度化する一環としてDNPは、本プロジェクトのリーダーであるTIDの大舘隆司(おおだてりゅうじ)准教授と学術指導協定を締結し、「公共サービス・住民サービスにおけるメタバース活用」に注力しています。本協定にもとづき、DNP の「メタバース役所」を江戸川区「メタバース区役所」に提供します。教育機関との連携を深めることで、企業等との連携だけでは得られない各種課題の検証・解決に必要な技術力など、より高度な専門知識を習得し、同システムの機能やコンテンツの高度化に取り組みます。
【今後の展開】
DNPは、江戸川区と TID が目指す誰もが使いやすい「メタバース区役所」の実現に向けて、DNPの「メタバース役所」の提供を通じた継続的な支援を進めていきます。
*1 江戸川区「メタバース区役所」プロジェクトについて → (リンク »)
*2 DNPの「XRコミュニケーション事業」について → (リンク »)
*3 2024年1月26日リリース:DNPと三重県桑名市の「メタバース役所」共同実証事業について → (リンク »)
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