NRIセキュア、耐量子計算機暗号(PQC)への移行を支援するサービスを提供開始

NRIセキュアテクノロジーズ株式会社

2025-07-09 11:00

NRIセキュアテクノロジーズ株式会社(以下、NRIセキュア)は、企業・組織の情報システムにおいて採用されている従来の暗号技術から、耐量子計算機暗号(以下、PQC)[i]への円滑かつ安全な移行を支援する、「耐量子計算機暗号(PQC)への移行支援サービス(以下、本サービス)」を、本日、提供開始します。
◆量子コンピュータでも解読困難な暗号技術に移行する必要性
量子コンピュータの発展に伴い、将来的に既存の暗号技術が短時間で解読される可能性が指摘されています。この脅威に対応するため、量子コンピュータの処理能力にも耐性を持つ新しい暗号技術としてPQCが注目を集めています。

暗号技術の標準化を主導するNIST(米国国立標準技術研究所)ではPQCの標準化が進められており、米国政府は2030年代半ばを目安にPQCに移行することを掲げています[ii]。日本では、「政府機関等における耐量子計算機暗号(PQC)利用に関する関係府省庁連絡会議」が設置されるなど、政府機関等のPQCへの対応について検討が進められております[iii]。今後、さまざまな業界・組織において、PQCへの移行やその検討が急速に広がっていくと考えられます。

◆本サービスの概要と特長
本サービスでは、主に5つのステップで、PQCへの移行の検討からロードマップの策定までを支援します。移行にあたっては、システムのどの部分にどのような暗号技術を利用しているかを正確に把握し可視化したうえで、移行の優先度を適切に整理することが必要です。セキュリティや暗号技術に関する専門的な知見を備えたNRIセキュアの専門家が、実効的かつ効率的にPQCへの移行をサポートします。

【ステップ1:移行支援キックオフ】
PQCに関する最新動向の共有を行い、移行に向けた目的や方針を明確化します。また、移行を推進する体制の構築に向けた助言を行います。

【ステップ2:情報資産・対象システムの棚卸と選定】
PQCへの移行に向けた基礎として情報資産の棚卸を実施し、各システムが扱う情報の重要度、保護期間、外部公開の有無などの複数の観点から、移行の要否および優先度を分類します。

【ステップ3:暗号技術の棚卸】
アーキテクチャ設計書や構成管理資料、現場担当者へのヒアリングなどにより暗号技術の利用状況の全体像を把握します。自動収集ツールが使用されている場合にはその結果も活用し、使用されているプロトコル、暗号アルゴリズム、証明書、鍵長などを整理します。

【ステップ4:移行優先度の評価】
情報の重要度、保護期間、現在の暗号方式の量子耐性、移行コストなどの複数の観点から、移行対象システムの暗号使用箇所におけるPQCへの移行の必要性と優先度を総合的に評価します。

【ステップ5:移行計画の策定支援】
評価結果をもとに、各システムや暗号技術に対するPQCへの対応方針を定め、移行計画の策定を支援します。

本サービスの詳細については、次のWebサイトをご参照ください。
(リンク »)

NRIセキュアは今後も、企業・組織の情報セキュリティ対策を支援するさまざまな製品・サービスを提供し、安全・安心な情報システム環境と社会の実現に貢献していきます。

用語解説

[i] 耐量子計算機暗号(PQC:Post-Quantum Cryptography):量子コンピュータにより現行の暗号が破られるリスクに対抗するための暗号技術です。詳細の解説は次の「NRIセキュアブログ」記事をご参照ください。
「量子コンピュータが変えるサイバーセキュリティの未来|量子耐性暗号の導入ポイントとは?」
( (リンク ») )
「耐量子計算機暗号(PQC)とは?|標準化が進む次世代暗号と各国の対応状況を解説」
( (リンク ») )
「PQC移行の鍵「クリプトアジリティ」とは?|変化の時代を生き抜くセキュリティ設計」
( (リンク ») )
[ii] 米国ホワイトハウス「National Security Memorandum on Promoting United States Leadership in Quantum Computing While Mitigating Risks to Vulnerable Cryptographic Systems」
( (リンク ») )
NIST「Transition to Post-Quantum Cryptography Standards」
( (リンク ») )
[iii] 内閣官房 国家サイバー統括室「『政府機関等における耐量子計算機暗号(PQC)利用に関する関係府省庁連絡会議』が設置されました」
( (リンク ») )

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