第1回「計算社会科学会・学術貢献賞」(鳥海不二夫・東京大学教授)および各種大会賞を発表

計算社会科学会

From: PR TIMES

2026-04-15 05:43

計算社会科学会公式サイトにおいて、2026年に創設された「計算社会科学会・学術貢献賞」の受賞者、および第5回(2026年)年次大会の各種大会賞が決定し、発表されました。

計算社会科学会(会長:遠藤薫・学習院大学名誉教授)は、第1回(2026年)「計算社会科学会・学術貢献賞」および2026年3月2~4日に開催された第5回計算社会科学会大会(クリエート浜松・静岡県浜松市)における各種大会賞を下記のように決定し、4月15日に本学会HPにおいて公表しました。

計算社会科学会HP: (リンク »)
学術貢献賞:リンク ») "> (リンク »)
大会賞:リンク ») "> (リンク »)
第5回計算社会科学会大会: (リンク »)


各賞の説明

計算社会科学会・学術貢献賞:広く会員もしくは国内に活動拠点を持つ研究者の中から、計算社会科学分野における顕著な学術的貢献を顕彰し、同分野の今後の発展の方向性、および次世代の研究者にとって目標となる存在を示すために、2026年に新たに創設されました。年次ごとに設置される選考委員会の審査・推薦を経て、本学会理事会の議決により受賞者が決定されます。

また、本学会では以下の賞により、毎年の年次大会において、研究発表を聴講した本学会・運営委員の投票およびスポンサーによる選奨に基づき優秀な研究を表彰します。

大会優秀賞:全ての発表の中から、特に優秀な発表に授与します。被表彰者は著者全員です。

石井晃賞(学生賞):学生による発表のうち大会優秀賞の選にもれた発表の中から、優秀な発表に授与します。被表彰者は第一著者(学生)です。

スポンサー賞:スポンサーによる選奨に基づき授与します。被表彰者は著者全員です。


各賞受賞者

第1回(2026年)計算社会科学会・学術貢献賞
鳥海不二夫(東京大学大学院工学系研究科システム創成学専攻・教授)

受賞理由:鳥海教授は、日本における計算社会科学の基盤を築き、社会科学的課題に情報工学の手法を導入することで本分野を学際的研究領域として開拓した先導的研究者である。COVID-19禍におけるSNSデータのリアルタイム分析やフェイクニュース研究など、社会的危機への迅速な対応を通じて国際的評価を高めるとともに、「情報的健康」の提唱により、情報環境の健全化に向けた制度設計や経済構造の再考を含む先駆的提案を行ってきた。また、「人狼知能」プロジェクトを主導し、AIの合意形成や倫理的対話といった社会的能力の探究を推進するなど、技術と社会を架橋する独創的研究を展開してきた。これらの学術的貢献と国際的発信力により、鳥海教授は計算社会科学の発展と社会的実装の両面で卓越した成果を挙げている。(より詳細な受賞理由はHP参照)

受賞者略歴:計算社会科学、AIの社会実装、情報環境とウェルビーイングに関する研究を推進。2004年東京工業大学大学院理工学研究科博士課程修了(博士・工学)。2004年名古屋大学大学院情報科学研究科助手、同助教、東京大学大学院工学系研究科准教授を経て、2021年より現職。計算社会科学会副会長、人工知能学会理事、社会情報学会理事、国際誌 Scientific Reports 編集委員。

なお、第5回計算社会科学会大会において、授賞式および受賞記念講演を行いました。


授賞式

左:遠藤薫会長
右:鳥海不二夫教授
2026年3月3日、第5回計算社会科学大会(クリエート浜松・静岡県浜松市)にて



鳥海不二夫教授による受賞講演

2026年3月3日、第5回計算社会科学会大会(クリエート浜松・静岡県浜松市)にて


第5回計算社会科学会大会・各種大会賞

大会優秀賞

口頭発表
- Follow the steps of the political chameleon: Changes in Political Stance among Supporters of Taiwanese Politician Ko Wen-Je on YouTube Using the NLP model SBERT (Chu Yung E, Kazuhiro KEZUKA)
- 選挙キャンペーンにおけるAttention Connectivity ― 選挙期における政党公式YouTubeアカウントの可視性― (谷原つかさ)


ポスター発表
- Talk as Data--大規模言語モデルを用いた会話シークエンスの社会学的特徴量抽出 (飛松大騎, 瀧川裕貴)
- オンラインコミュニティにおけるソーシャルサポートの長距離伝搬:べき減衰の実証と数理モデルによる説明 (高野雅典, 横谷謙次, 中条雅貴, 鳥海不二夫)
- 沈黙によって社会は分断する:見かけ上の分断発生メカニズムのエージェント・シミュレーション (岩田和也, 清水裕士)
- 日本の吹奏楽オリジナル曲の定量的分析:ジャンル定義と音楽的位置づけへのアプローチ (細川春人, 石橋圭介)
- 研究者は「学際」という語をどのように使っているのか-KAKENデータを用いた研究者の語りの分析- (宮部裕貴)
- 万葉仮名文献における表記体系の教師なし分類-確率的生成モデルによるアプローチ- (白鳥詩織)
- eスポーツおよびプロサッカーデータに基づく時空間ダイナミクスの計算論的生成 (水野貴之, 藤本祥二, 石川温, 成塚拓真, 家富洋)



石井晃賞(学生賞)

口頭発表
- 日本の科学報道における論文選定バイアスの大規模定量的検証 (種谷直哉, 西本恵太, 吉田光男, 坂田一郎, 浅谷公威)
- フェミニスト批判的言説分析における構造的トピックモデルの応用ーフェムテックのパラドクスを題材にしてー (江連千佳)


ポスター発表
- 推薦システムでの推奨者提示に向けたSNSユーザの説得力の基礎検討 (寺尾雄登, 風間一洋, 吉田光男, 土方嘉徳)
- 人は商品レビューでどのような感情を共有しているか?LLMでAmazon.comのカスタマー・レビューの感情を分析する (高橋龍, 隅田莉央, 大坪庸介)
- ソーシャルbotを使った多様なトピックへの接触促進がエコーチェンバーの抑制やエンゲージ行動に与える効果 (名倉卓弥, 秋山英三)
- ディープフェイクにおけるコミュニティファクトチェックの可能性と課題 (上山健太, 陳佳玉, Bruno T. Sugano, Huy H. Nguyen, 山岸順一, 越前功, 五十嵐祐, 笹原和俊)
- 日本の政治的対立は単一軸で捉えられるかー対立軸の独立性のLLMによる検討 (重政宇彦, 田中琢真)
- 固定報酬が及ぼす労働意欲への影響─オンライン実験による検証の試み─ (内藤晃史)
- シリコンサンプリングは大規模社会調査と互換するか?:日本における人間とLLMの回答傾向比較 (海老原優)



スポンサー賞

株式会社構造計画研究所ホールディングス特別賞
時間関係と因果関係の自動抽出によるSNS投稿間の矛盾検出システムの構築 (宇佐美翔大, 狩野芳伸)

株式会社博報堂DYホールディングス特別賞
沈黙によって社会は分断する :見かけ上の分断発生メカニズムのエージェント・シミュレーション (岩田和也, 清水裕士)

株式会社ディー・エヌ・エー特別賞
ジャニーズ騒動期におけるTwitter上のファンダムの情報選択行動 (村田英理奈, 中条雅貴, 鳥海不二夫)


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