社内研修のテーマとして生成AIを扱うとき、最近はひとつ悩ましい変化があります。
以前であれば、「まずは使ってみる」が大きなテーマでした。ところが今は、それだけでは少し足りません。現場である程度使われ始めたからこそ、次は何を学ばせるべきか、どの層にどこまで身につけてもらうべきか、という判断が求められるようになっています。
実際、総務省の令和7年版情報通信白書(※1)では、日本企業の55.2%が何らかの業務で生成AIを利用しているとされています。一方で、導入時の悩みとして最も多かったのは「効果的な活用方法がわからない」という回答でした。この数字を見ると、企業の関心はもはや「使うかどうか」ではなく、「どう使い切るか」に移っていることがわかります。そう考えると、これからの人材育成で問われるのは、生成AIの基本操作そのものよりも、その先の活用を担える人材をどう育てるか、ではないでしょうか。
(※1) (リンク »)
Generative AI活用が広がる今、企業は次にどんな人材を育てるべきか
生成AIを導入した企業の中で、次に見えてくるのは「使えること」と「業務に組み込めること」は別だ、という現実です。文章の作成補助や要約、情報整理といった用途であれば、比較的早い段階から活用が進みます。けれども、そこから先、複数の処理をまたいで仕事を進めたり、条件に応じて動きを変えたりするような使い方になると、急に難易度が上がります。
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