デスクトップ仮想化(VDI)、どう選ぶ? 仮想化のエキスパートと日立が対談!~ビジネスメリット、課題、選択のポイントとは~

日立のVDIは、豊富な自社のノウハウがベースになっている


宮原氏: 最近では、事業継続性やディザスタリカバリに対するニーズも増えていますね。 データを地震などに強いデータセンターに置かれたサーバで集中管理するので、VDIは災害対策にもなります。3.11(東日本大震災)の時、実際の効果はどうでしたか?

板橋氏: 自社でVDIを日常的に利用していたことは、確かに功を奏しました。震災発生の際、シンクライアント端末を使っていた人は、迅速に取引先に問い合わせを行ったり、緊急連絡を行ったりと、全国各拠点で事業を継続することができました。まさに身を持って効果を実感したわけです。最近では台風で交通が大きく乱れた際も、足止めされた駅近くのコーヒーショップでいくつかの決裁とWeb会議での資料レビューを行いました。

VDIが注目される理由とメリットは多岐にわたる!

  • 情報漏えい防止
  • TCO削減
  • 事業継続性(災害、パンデミック対策など)
  • 節電、グリーンIT
  • スマートデバイスの活用など、ワークスタイル変革

宮原氏: これほど大規模な運用ですと、得られるノウハウや経験も貴重ですね。サーバなどはどういった構成になっているのですか。

板橋氏: 国内については、複数のデータセンターで一定の人数ごとに分けて管理しています。どのような仕組みにすれば安定するか、パフォーマンスがでるかといったノウハウは、日々蓄積している状況です。社外からはインターネットからVPN※接続します。ゲートウェイのサーバで負荷分散しています。
※Virtual Private Network

宮原氏: ちなみに物理サーバ1台に収容しているのはどのくらいですか。

板橋氏: 多人数を1台に収納する仮想デスクトップの安定運用は業務に直結しますので、当社の場合は安定性や可用性を考慮して、物理サーバ1台につき仮想マシンは50台程度の構成を推奨しています。(BladeSymphony BS500の場合)

VDI導入、失敗しないための課題とポイントはこれ

宮原氏: 一方で、VDIに対しては過度な期待や、実際に導入してみないとわからない課題もあると思います。たとえば、コストの見積もりです。新たに機器が必要になるケースが多いので一見高くなるのですが、集中管理によって運用コストは下がりますよね。そういった目に見えないコストの見積もりが難しく、経営サイドに納得してもらう際に苦労すると思います。

板橋氏: そのとおりだと思います。サーバ仮想化と同じようにコスト削減の手段と考えてしまうと、導入の障壁は高くなってしまいます。逆に、なんでもやろうとして、意に沿わない結果になってしまうこともあります。

宮原氏: VDIを導入目的にしないということですね。

板橋氏: そうです。技術選定から入るのではなく、まず、利用する人、利用するイメージを明確にして、それにあったソリューションを探すことが大切だと思います。弊社では、それを支援するための個別ワークショップを開設しています。

宮原氏: 個別ワークショップというのは。


板橋氏: VDI導入に際し、どのようなステップを踏めばいいのかをご提示、業務利用の姿をお客さまと一緒に描くとともに、これまでの構築・運用で培った経験知を生かしてお客さまの予算・目的に合わせて適切なソリューションのご案内をするものです。お客さまによっては、VDIといっても「業務での使い勝手が分からない」「投資対効果がみえない」「既存業務への影響はどうか?」「どの実装方式を選定すべきか」と検討すべき項目が多岐にわたり悩んでしまうケースも見受けられます。ワークショップを通じて、利用・運用のイメージをお伝えし、お客さまと二人三脚でプロジェクトを推進したいと考えています。

宮原氏: そういったあたりで、8万ユーザーのサポート経験が生きてくるのですね。

板橋氏: そうですね。運用面での意外な落とし穴や対応策についても社内での運用ノウハウが蓄積されているほか、国内の「クライアント仮想化ソリューション市場」トップシェアの実績※が示すとおり幅広いユーザーへの導入実績がありますので、構築から運用まで幅広くサポートできると思います。

※出典 IDC Japan「2013年国内クライアント仮想化市場ベンダー競合分析」、2013年8月(#J13190104)

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