デスクトップ仮想化(VDI)、どう選ぶ? 仮想化のエキスパートと日立が対談!~ビジネスメリット、課題、選択のポイントとは~

シンブルに選び、すぐに開始できる。これこそ重要!

宮原氏: Hitachi Unified Compute Platform かんたんVDIモデル(以下、UCPかんたんVDIモデル)というのは、どういった特長があるのでしょうか。

板橋氏: 名前のとおり、VDIをかんたんに導入できるようにしたものです。ポイントは2つあります。1つは、運用開始までの期間・工数を短縮したことです。構築ノウハウや推奨ハードウェア・ソフトウェアをパターン化し、工場でプリセットして提供します。従来は検討期間を含め5ヵ月かかっていたところを2ヵ月程度に短縮しています。

宮原氏: もう1つのポイントというのは。

板橋氏: かんたんな運用管理ですね。仮想化環境をかんたんに管理できる運用管理ソフトを標準で添付し、運用支援ドキュメントや操作トレーニングも提供します。それから、稼働後の基盤に対するお困りごとのワンストップサポートを提供します。


宮原氏: たしかにVDIというと、いろいろな組み合わせがあって、導入も難しいですよね。メニューを見ると構成が3つあるようですが、基本的にはこのどれかを導入することになるのですか。

板橋氏: トライアル構成、スタンダード構成、エンタープライズ構成の3つです。ユーザー数が10ユーザー程度ならVDIの使い勝手を手軽に簡単にご確認いただけるトライアル構成、25〜1250ユーザーであれば信頼性とコストのバランスを考慮したVDI本番環境の標準構成スタンダード構成、全社展開など大規模利用を見据えるならエンタープライズ構成としています。

どんなビジネス価値がもたらされるか。これを第一に考えよう

板橋氏: ただ、これは固定的なプランではなく、企業のシステムの状況に応じて変更することもできます。VDIはビジネスを成長させるためのITインフラでしかありません。手間をかけずに使っていただき、最終的には、VDIの上でどのアプリケーションをどう動かしていくかが大切なのです。

宮原氏のポイント!~VDIはこう選ぼう!~

(1)利用イメージを明確にしてから、技術、ソリューションを選ぶこと

(2)スモールスタートで課題を洗い出し、徐々に利用者を増やしていくこと

(3)VDIの導入目的をビジネスの機動力とする"攻め"に変化させていくこと

宮原氏: むしろ、かんたん導入することによって、VDIがビジネスにどんな価値をもたらすかをより深く検討できるのかもしれませんね。


板橋氏: そのとおりだと思います。PoC※のような検証サービスも行っていますので、そこでシステムの課題やビジネスへの貢献度を検証していくことができると思います。
※Proof Of Concept:検証導入のこと

宮原氏: さて、今後の展開はどうでしょうか。

板橋氏: VDIは、アプリケーションやデータへの自在なアクセス手段を確保するためのソリューションだと考えています。端末からサーバまでをどうつなぐかということですね。その意味では、次のステージで課題になるのは、どうコミュニケーションの向上を図るか、業務効率を向上させるかといったコンテンツに関するソリューションをお客様にご案内していければいいと思っています。

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(日立製作所「UCPかんたんVDIモデルのシステム構成」より)
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