「たいていの企業で使われているストレージの容量を半分、場合によってはそれ以下にすることができます」 - きっぱりとこう言い切るのは、日本ヒューレット・パッカード テクノロジーコンサルティング統括本部 シニアコンサルタントの通称"ストレージ博士"、鬼山浩樹氏だ。「もちろん事前に使われている環境を十分にチェックする必要はありますが、当社にご相談いただければ、ほとんどのケースでストレージの健康なダイエットが可能です」と通称"ストレージ博士"の鬼山氏は続ける。はたして日本HPが自信を見せる"ストレージの健康なダイエット"とはいかなる施策なのか。今回はじっくりとストレージ博士にお話を伺ってみることにしよう。
そのストレージ、ビッグデータ時代を乗り切れますか?
ビッグデータというバズワードに象徴されるとおり、企業が扱うデータはここ数年に限っても指数関数的に増加しているのは周知のとおりだ。データ量が増えれば、それを格納するストレージを増やさなければいけない - それがこれまでの常識だった。だが現在のデータ量の増える速度は以前と同じではない。「データ量が増えるにつれ、ストレージを増設すれば、コストが青天井になってしまいます。それほど現在のデータ増大のスピードはすさまじい」とストレージ博士。「コストがかかるのはストレージ導入費用だけではありません。電気代や人件費を含めたストレージの運用コスト、ストレージを設置するためのスペースなども現実的な問題として上がってきます。そこで、ストレージをむやみに増設しないために効率的に使用する方法を試行錯誤している企業が増えています」
具体的なデータ削減の方法として、よく取られるのが重複排除やデータ圧縮である。だがこれらの方法では思ったほど効率的にデータ量を小さくできないことが知られつつある。結局、ディスクの玉数を増やさざるを得ない状況に陥っている企業は少なくないはずだ。
「ちまちまとデータを減らしても大きな効果を得ることはできません。ここはもっと大きなデータ削減を目指すべきです。その前に、もしストレージを今よりもずっと効率的に利用することができたら、つまり、データの量を減らし、ディスクの本数を減らすことができたら、ユーザーはどんなメリットが得られると思いますか」とストレージ博士から逆に質問が飛んできた。それはやはりコストメリットが一番大きいだろう。導入コスト、運用コスト、使用電力量、設置スペース、…、あらゆる数値が小さくなることが期待できる。こう答えるとストレージ博士は「そうですね、しかしそれだけではありません」とにやり。「ストレージに保存するデータが減れば、必然的に筐体内コピーやリモートコピー、あるいはリビルド/コピーバックなどが高速化されることになります。つまり可用性もデータ管理の効率も向上します。余計なデータがないことで、ストレージ内のデータ移動も軽快になるわけです。ダイエットしたら単に体重が変わるだけでなく、血液がさらさらになり、循環機能が良くなり、身体の動きも軽くなる、それと同じです」- なるほど、データ量の削減は健康なダイエットと相通じるものなのだ。ストレージのデータ量削減にはデメリットはひとつもなく、いいことずくめ、というわけである。
ストレージ容量を半分に--データの"激やせ"を実現するプログラム
増え続ける一方だと思っていたディスク容量を減らせる - しかしそうは言っても「どうやって?」と思う方がほとんどだろう。ここは素人判断せずに専門家に相談するのが得策というものだ。日本ヒューレット・パッカード HPストレージ事業本部 製品マーケティング本部 加藤茂樹氏は「まずはお客様の現状を正確に把握することが必要です。当社の無料アセスメントサービスをぜひご利用ください」と推奨している。

加藤茂樹氏
日本ヒューレット・パッカード株式会社
HPストレージ事業本部
製品マーケティング本部
英語ではスリムな体型を指すとき"thin"という単語を使う。人間の体型だけでなく、データ量を表現するときにも使うことができ、たとえばストレージの仮想化により柔軟なデータ容量管理を可能にする"Thin Provisioning(シンプロビジョニング)"といった用語などはその典型だ。そして日本HPでは現在、同社のシンテクノロジを凝縮したストレージ製品である「HP 3PAR StoreServ」を導入し、既存ストレージの容量を半分に削減することを"保証"するキャンペーン「Get Thin Guarantee Program」(以下、本プログラム)を展開中である。"保証"という言葉を使っているところに、日本HPの「HP 3PAR StoreServ はシンテクノロジのNo.1ストレージ」という強い自信が見えてくる。
もっとも容量を半分以下にするという急激なダイエットを成功させるには、事前に対象者の健康状態を十分に調査する必要がある。「アセスメントは無償で行いますので、まずは当社へお気軽にご相談ください」(加藤氏)とのこと。自社のストレージが"3PARダイエット"に適した状態にあるのかどうかをチェックするための機会、それが「Get Thin Guarantee Program」である。