福岡ひびき信用金庫、「EVO:RAIL」で災害対策サイトをスピード構築--トータルコストを4割以上削減

災害対策サイトを2日で構築

 北九州市八幡東区に本店を置き、地域密着型の金融サービスを提供している福岡ひびき信用金庫。福岡県一円、山口県下関市、大分県中津市を主な営業区域に、大正13年の設立から90年にわたって地元の経済を支えてきた。システム面では、1999年に九州の信用金庫として早期にオープン化を完了させるなど、内製を基本として他に先駆けた取り組みで知られる。

 そんな「ひびしん」が現在取り組んでいるのが、仮想化基盤上で稼働する業務系システムの災害対策サイトの構築だ。業務系システムは、融資の稟議書管理システムや延滞管理システム、Webによる業務報告システムなど、大小合わせて100以上のアプリケーションで構成されている。これらは、VMwareの仮想化基盤上で約80の仮想マシンとして稼働しており、サーバハードウェア自体は自社内で管理する体制だった。事務部 システムグループ 調査役の吉田篤史氏は、業務系システムのバックアップの体制について、次のように説明する。


福岡ひびき信用金庫
事務部 システムグループ
調査役 吉田篤史氏

 「データやファイル単位でのバックアップは行っていて、何かあったときは通常業務に影響がない範囲でリストアできるようにしていました。ただ、システムをまるごと仮想マシン単位でバックアップしたり、複数拠点にコピーを配置して大災害に備えるといったことまでは、コストと手間の問題から、実施できずにいました。何か適切なソリューションがないか探していたとき、EVO:RAILに出会ったのです」(吉田氏)

 VMware EVO:RAILは、VMwareが2014年8月に発表した、サーバ、ストレージ、ネットワーク、仮想化ソフト、管理ソフトを2Uサイズに統合した垂直統合型製品だ。11月に開催されたイベント「vForum 2014」に参加した吉田氏は、出展されていたEVO:RAILの実機を見て「これは使える」と直感、ほぼ即座に採用を決めたという。国内販売は、VMwareとOEM契約を結んだネットワンシステムズが「NetOne Integrated System Appliance for VMware EVO:RAIL (以下、EVO:RAIL)」として行っていた。吉田氏は、このEVO:RAILを導入し、2月までに評価テストを済ませ、3月から本番稼働を開始した。


ラックに格納され、サーバ室で本番稼働するEVO:RAIL

 吉田氏は「導入が簡単で、運用の手間がほとんどかからないことが大きなメリットです。機器の導入自体は通常2週間はかかるところが2日ほどしかかかっていません。また、運用担当者も配属10ヵ月の新人が1人で行っています。今回は、ネットワンさんが機器の設置を含め、ほとんどの作業を担当してくれました」と大きく評価する。

EVO:RAILが解決した課題とは

提供:ネットワンシステムズ株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2015年4月25日
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