「Oracle Cloud」は本当に使える? ノーチラス神林氏率いる技術者集団がホントのところを一刀両断
DBとバッチの両方をクラウド化することで
柔軟な運用が可能になりコスト面でも有利
ノーチラスが特に注目しているのは、ストーリー3の検証結果だ。これまで、性能上の懸念から基幹系データベースや周辺のバッチ処理サーバをクラウドへ移行できなかったユーザーにも、その両方を物理サーバからクラウドへ移行させる道筋が見えたことになる。

「OCIなら、Oracle Databaseとバッチ処理を異なるインスタンスで構成しても現実的な性能を得られ、両方をクラウド化させることが可能になります。別インスタンスにしておけば、バッチ処理の負荷がデータベースの動作に悪影響を及ぼさずに済むのです。また、バッチ処理は週次や月次で稼働することが多いですから、使わないときにバッチ用インスタンスを止めておくことでコスト面でも有利な運用が実現できます」と川口氏は言う。
しかも、OCIでは純正のOracle DatabaseインスタンスがPaaSとしてそのまま利用できる。多くの企業が基幹系データベースとして用いているOracle Databaseを、ほぼそのままクラウド化できるため、他のRDBMSへ移行するのは不安というユーザーにも安心だ。
「OCIは、実はストレージも割と安価です。 たとえば環境移行の際、一時的に大量のデータを配置する必要があるといったケースがありますが、そのような場合でもすぐに大容量ストレージを準備できますし、コスト面でも大きな負担は生じません。オラクルのプロダクトやサービスは割高だという印象を持つユーザーも少なくありませんが、価格競争力は十分にあると言えるでしょう」(川口氏)
また川口氏は、OCIの使い勝手も高く評価している。例えば、検証に際してオラクルのサポートへの問い合わせはほとんど発生していないという。
「Oracle Database周りの設定を確認するため何度か問い合わせた程度です。ベアメタルは面倒かなと思っていましたが、管理画面のユーザーインタフェースがシンプルで分かりやすく、インスタンスの立ち上げから疎通確認まで数時間あればできました。」(川口氏)
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