理由2「先進事例が多数披露される」
実務担当者にとって最も興味深いのは、自社と似た課題を持つ企業が、どのようにそれを解決したかの「事例」に関するセッションだろう。Pulse Japan 2013では、国内企業を中心とした導入事例が数多く披露される点もポイントだ。
基調講演の中では、ユーザー企業として、株式会社JTB情報システム(JSS)と新日鉄住金ソリューションズ株式会社(NSSOL)による特別講演が行われる。
JSSは、グローバル展開を進めるJTBグループに対してITサービスを提供する企業である。特別講演の中では、JSSがそのサービス品質を高め、提供する価値を最大化するためにどのようなITサービスマネジメントの取り組みを行ってきたかの実例が披露される予定だ。
また、NSSOLの講演では、基幹システム向けにクラウドサービスを展開する同社が、クラウドに求められる柔軟性と、基幹システムに求められる堅牢性を同時に確保しつつ、それらを一元的に運用していくために、なぜIBMのソリューション(IBM SmarterCloud Foundation)を採用したのか、その理由について話されるという。
そのほかにも、午後のセッションでは、IT基盤の刷新による約30%のITコスト削減を目指し、IBMをパートナーに選択した「パナソニックITソリューションズ株式会社」の事例(A-1)、船舶に取り付けたセンサーからのビッグデータをTivoliとMaximoにより解析し保守管理の実現を目指す「一般財団法人 日本海事協会」の船舶管理ソリューション(D-2)、建物の設計から保全までの情報の一元的な管理を推進し建物のライフサイクルコスト削減を意図した「大成建設株式会社」のMaximo導入事例(D-3)など、数多くの事例が紹介される。
また、近年特に社会的な課題となっている老朽化した社会インフラの管理に対し、より確実な異常検知と予知/予防保全を実現するソリューションについて、IBMの担当者による説明が行われる(D-5)ほか、セキュリティー分野、モバイルエンドポイント管理については、IBMの社内事例が披露される予定だ。