10月20日に開催された「RED HAT FORUM TOKYO 2017」の全セッション終了後に、イベント出席者らが参加する立食形式でのネットワーキングパーティが開催された。パーティ会場の特設ブースで行われた「オープンソースの普及には非常に大事なコミュニティ活動」をテーマにした座談会の模様をレポートする。
コミュニティ活動の2つの意義
座談会には、レッドハットの三木雄平氏をモデレータに、レッドハットの平初氏、須江信洋氏、元AWSでユーザー会JAWS-UGを立ち上げた小島英揮氏の3氏がパネラーとして参加。コミュニティ活動へのそれぞれのかかわり方や、コミュニティ活性化のヒント、方法などについてトークを繰り広げた。
小島英揮氏
パラレルマーケター/エバンジェリスト、Still Day One代表社員、CMC_Meetup発起人
三木氏はまず、「レッドハットはコミュニティ活動を非常に重視しています。それはOSSにとどまるものではありません」と切り出した。三木氏によると、コミュニティ活動には2つの意義があるという。「1つは、新しい情報を得るために非常に有効ということ。もう1つは、いろいろな会社の人と関わる機会が得られるということ」だ。レッドハットがイベント後にネットワーキングパーティを恒例行事化しているのもそうした人と人とのつながりの大切さを実感してのことだ。三木雄平氏
レッドハット テクニカル・セールス本部 エンタープライズ・ ソリューションアーキテクト部 部長
最初のテーマは「現在行っているコミュニティ活動について」だ。まず、平氏が「FedoraやGNOMEプロジェクトのコントリビューターを長くやっています。最近はOpenStackのコードコントリビューターやAnsible Towerの日本語化対応にコミュニティベースで取り組んだりしました」と自己紹介。平氏は、レッドハットでパートナーソリューションアーキテクトを務め、Fedoraの活動は10年以上に及ぶ。平初氏
レッドハット テクニカル・セールス本部 パートナー・ソリューションアーキテクト部 シニアソリューションアーキテクト
続いて、須江氏が「IBMでアプリケーションサーバをずってやっていて、JJUGのIBM代表を務めたりしていました。そのためJava関連のコミュニティ活動が多いです。趣味でJVM言語Groovyに取り組んだり、そこで知り合った人たちと書籍の翻訳活動(Groovy in Action)を行ったりしていました」と挨拶。レッドハット入社は2017年4月で、現在はOpenShfitをメインにシニアソリューションアーキテクトとして活動する。須江信洋氏
レッドハット テクニカル・セールス本部 シニアソリューションアーキテクト
小島氏は「お2人がテクノロジーでコントリビュートする立場だとすると、私はマーケティングの立場からファシリテーターとしてコミュニティを作り育てていく役割でした。それがうまくいったのがJAWSです。いまは複数の企業に所属するパラレルマーケターとして活動しています。JAWSの活動も続けています」と挨拶。また、コミュニティマーケティングのためのコミュニティ(CMC)活動にも積極的に取り組んでいることを紹介した。