コミュニティを活性化するには?
2つめのテーマは、「コミュニティを活性化する方法」について。小島氏は「コミュニティ運営にはフレームワークのようなものがある」と指摘し、「オフラインファースト」「コンテキストファースト」「アウトプットファースト」の3つを挙げながら「こういうパーティの場のようなオフラインからスタートすることがポイントです。そのうえでどんな話題で集まるのかコンテキストを設定し、出席する人が抱くギャップをあらかじめ埋めてあげる。会場ではできるだけアウトプットすることを心がけるようにします」と話した。
これを受けて須江氏は「アウトプットはすごく重要です。みんな自分はたいしたことはないと思ってしまいがちですが、そんなことはない。やってみてうまくいかなかったことも経験を共有することが大事です」とアドバイス。また、三木氏が「最近のコミュニティはライトニングトークでアウトプットの場を増やしていますね」と指摘すると、小島氏は「あれはすごくいいです。どう活性化するかで悩んでいたらライトニングトークはおすすめです」と同意した。
また、平氏は「キーとなるメンバーを集めることもポイントです。距離的に近い人を集めておくと、長続きできる体制づくりができます。同じ会社でなくてもよくて、たとえばレッドハットは恵比寿ですが、恵比寿近辺の会社でなんとなく会いやすい人を集めておく」とアドバイスした。
会場からの質問を受け付けると「オンラインで"荒れる"と運営がつらくなる」「コアメンバーが決まっていて内輪感がでていると参加しにくくなる」といった悩みが聞かれた。オンラインで荒れることについて、小島氏は「オフラインで直接会うことが大事。ネットだけだとお互いの差が増幅しやすい」と指摘。また、内輪感については「内輪を感じさせるのは絶対ダメだが、話がディープすぎるようなときは『初心者縛り』『今日はDeep Dive』のようにテーマであえて絞って参加者と意識のすり合わせをするといい」とアドバイスした。

登壇者の前には数多くの聴講者が集まっている
コミュニティ活動をキャリアに活かす
最後のテーマは「コミュニティ活動をキャリアや人生に活かす方法」について。須江氏は「コミュニティ活動で知り合った人と、次の何かにつながるということがけっこう多いです。仕事と家庭とそれ以外。この第三の関係がとってもよかった」と振り返った。
これには平氏も「私は過去2回転職しましたが、両方ともコミュニティ関連で知り合ったことがきっかけです。レッドハットへの転職もそうです。コミュニティは人生の切り替え時期に何らのかたちで関わってくるものでした」と同意した。
また、小島氏も「コミュニティは外の物差しを与えてくれます。家と会社だけでは、その人の物差しはあまり広くはなりません。それを簡単に壊してくれるのがコミュニティに参加すること。東京は世界有数のコミュニティ天国で選びたい放題です。行ってアウトプットすれば誰かが見つけてくれます。行った分だけ外へのチャンネルが開くのです」と積極的な参加を促した。
会場には100名を超えるユーザーやパートナー、ベンダーが集った。座談会がはじまると、グラスを片手に特設ブースを取り囲み、和気あいあいとした雰囲気で、話に耳を傾けていた。

会場では様々なイベントも開催されていた