たんなるオンプレミスERPのクラウド化ではない、SAP S/4HANA Cloudは企業が変革する“きっかけ”

SAP S/4HANA Cloudは顧客はもちろんITベンダーのありようも変えるもの

 アイ・ピー・エスでは、今回のことをきっかけに社内技術者のマインドもスキルセットも変化している。SAP専用のプログラミング言語「ABAP」だけの技術者はいなくなり、Web系システムの開発スキルも持つようになった。さらにSAP S/4HANAの活用ではより業務領域の知識やスキルも必要となるので、そのための教育にも力を入れているとのことだ。

 さらに「我々のようなシステムインテグレーターは、ユーザー企業にたいしてSAP S/4 HANA Cloudを入れればこんなに良いことがあるという話ばかりしてはだめです」と久下氏。顧客にはSAP S/4HANA Cloudをきっかけに会社を変える気持ちがあるかどうかを訊ねるべきで、その上でSAP S/4HANA Cloudの効果を引き出すために現場で断捨離をしてもらう。「SAP S/4HANA Cloudは現場の要求通りに作るためのものではありません」とも言う。

 アイ・ピー・エスでは以前から、ERPパッケージで顧客の業務をどう効率的に運用できるようにするかを提案してきた。SAP S/4HANA Cloudはその究極の形を提案するものであり、結果的に企業変革の基となる。SAP S/4HANA Cloudをいつ導入するかは、顧客によってタイミングは異なるだろう。SAPやアイ・ピー・エスで価値をきちんと提案していけば「必要なタイミングがきた企業から、自然とSAP S/4HANA Cloudが選ばれるようになるでしょう」と赤松氏は言う。

 さらにSAP S/4HANA Cloudについて赤松氏はこうも続ける。「SAP S/4HANA Cloudを実際に利用して感じたことですが、SAP S/4HANA Cloudは我々提供パートナー、そしてユーザー企業の双方にとって、単なる新しいクラウド型のERP製品というだけにとどまりません。我々もSAP S/4HANA Cloud導入によって、ITが企業にもたらす価値というところを再認識させられました。これは基幹システムのあり方を根底から変革する可能性を秘めた製品だと考えています。そして今、強く感じているのは、我々の仕事が単なるインプリからお客様への価値の提供にシフトしていくという実感であり、顧客にどんな価値を提供できるかが今後は重要だということです」。SAP S/4HANA Cloudによりユーザー企業はIT運用の負担を軽減され、本来自分たちがやるべきことに集中できるようになる。そしてITベンダーは顧客に新たな価値を提供できるようになる。SAP S/4HANA Cloudはデジタル変革が叫ばれる今、ユーザー企業そしてITベンダーのありようを変える鍵と言えよう。

提供:SAPジャパン株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2018年8月31日
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