.NET Framework 3.0とは
(.NETフレームワーク3.0,Microsoft .NET Framework 3.0,)
.NET Framework 3.0とは、Windows Vistaで採用されたアプリケーション開発基盤の名称である。
開発コード名は「WinFX」で、2006年6月に正式名称として「.NET Framework 3.0」へと改称された。
.NET Framework 3.0は、アプリケーション開発基盤として従来から提供されてきた「.NET Framework 2.0」のメジャーバージョンアップ版として配布されており、Windows Vistaにプリインストールされている。
.NET Framework 2.0と比べると、CLR(Common Language Runtime)やクラスライブラリは従来の仕様のままで、新規に4つのコンポーネントが追加されている。
具体的には、ユーザーインターフェース描画システムのフレームワークであるWPF(Windows Presentation Foundation)、アプリケーション間通信を実現するためのフレームワークであるWCF(Windows Communication Foundation)、ワークフローを構築するためのフレームワークであるWF(Windows Workflow Foundation)、セキュリティ管理のためのフレームワークであるWCS(Windows CardSpace)である。
このうち、WPFは「Avalon」、WCFは「Indigo」という開発コード名だった。
.NET Framework 3.0は、旧バージョンである.NET Framework 2.0に、「WinFX」の名称でのリリースが予定されていたWPFやWCFなどの技術が追加されて構成されている。
そのため、.NET Framework 2.0に基づいて開発されたアプリケーションでも支障なく動作させることができる。
新たに追加された4つのコンポーネントはXMLの拡張言語仕様を扱うことが多く、例えばWPFは「XAML」(Extensible Application Markup Language)を利用し、WFはXOML(Extensible Object Markup Language)を使用する。
XMLをサポートしたことによって、より柔軟で強力なアプリケーション開発が実現可能となっている。
用語解説出典
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