製品概要
サイバー攻撃は年々高度化しており、近年では企業の業績にも大きな影響を及ぼすリスク要因として認知されています。経済産業省が策定した「サイバーセキュリティ経営ガイドライン」においては、セキュリティインシデントに対応するための体制であるCSIRT(シーサート)を整備することが求められています。
CSIRTを設置する企業が増える一方、セキュリティを専門とする人材の不足により、CSIRTやSOCに高度な人材を安定的に確保することが難しくなっています。また、業務手順が属人的になっている場合、担当者がいなくなると、業務が継続できなくなるリスクもあります。
このような課題に対して、セキュリティインシデントの調査から対処に至るまでの業務プロセスを自動化・高度化する、SOARツールが登場し、注目されています。
SOAR(Security Orchestration and Automation Response)とは、セキュリティインシデント対応業務の品質向上および生産性を高めることを目的に、企業の情報システムに導入されている様々なツールと連携しながら、インシデントの調査から対処にかかわる業務プロセスを自動化することを指します。SOARツールの導入により、以下のような効果が期待できます。
自動化によるインシデント対応速度と対応品質の向上
・インシデント対応業務の集約
・インシデント検知の高精度化
・インシデント対応状況の可視化と経営層への迅速な報告
しかしながら導入にあたり、他システムとの接続設定など、自社の監視・運用に合わせたカスタマイズが必要となります。これがボトルネックとなり、自社で導入したものの、ツールを効果的に活用できなかったり、導入を見送ったりするケースも見られます。
NRIセキュアは、これらの問題点を解決し、SOARツールを最大限に活用するために、ツールの導入と運用それぞれの場面で支援を行います。
特徴
■SOAR導入支援サービス
・各種SOARツールの導入コンサルティング
お客様の業務環境に適したSOARツールの選定や導入に向けた社内への提言を実施し、ツールを活用した監視運用業務の設計と、自動化する業務領域の定義を行います。
・SOARツールの導入、環境構築
すでに導入されているSIEM製品およびセキュリティ機器との接続を設定し、監視・インシデント対応業務の自動化手順書(プレイブック)を作成します。
■SOAR運用支援サービス
・SOARツールに関する教育・運用支援
導入したSOARツールの利用方法について、担当者へのレクチャーを実施し、運用業務フローの定期的な見直しを支援します。
・SOARツールの構成変更とカスタマイズ
新たなイベントログへの対処方法やセキュリティ機器の追加設定のほか、導入後に発生した脅威や業務フローに対応するためのプレイブックの作成、見直しを支援します。