ボーダフォン スペインがILOG JRulesで顧客ロイヤリティ・プログラムを強化

*この報道資料は11月8日にスペイン、マドリッドで発表されたものを、本日国内でも和訳して配信するものです。

アイログ株式会社

2005-11-21 11:00

ソフトウェア・コンポーネントの世界的なリーディング・プロバイダであるアイログ社(NASDAQ:ILOG; Euronext; ILO, ISIN:FR0004042364) は本日、欧州の大手携帯電話サービス・プロバイダであるボーダフォンのスペイン子会社、ボーダフォン スペイン(以下 ボーダフォン)が、アイログのBRMS* (ビジネス・ルール**管理システム) 製品群の主要製品であるILOG JRules(TM)(以下、ILOG JRules)を採用したと発表しました。本採用は、ボーダフォンの電話加盟者1千万人を対象とするプロモーション用の基盤プラットフォームを新たに構築することを目的としています。ボーダフォンは、ILOG JRulesを利用して、顧客獲得や顧客ロイヤリティ向上プログラムを強化し、新規プログラムを迅速に投入して売上が低迷する時期の底上げを期待しています。
*BRMS(Business Rule Management Systems ビジネス・ルール管理システム):ルール設定・変更・操作、管理を包括的に提供することにより、企業の業務プロセスを効率化するシステム
**ビジネス・ルールとは、システム内のIF~THEN構文【もし~ならば、~をする】のことで、例えば「もし40%以上のディスカウントが必要ならば、営業部長決裁とする」などといった企業のビジネス・ポリシーのチェック項目

ILOG JRulesの採用により、ルールを基盤とする新プロモーションシステム (New Platform of Integrated Promotions、以下NPPI) が実現し、オンラインによるプロモーションが初めて可能になりました。さらにNPPIは、新規プロモーションの準備期間を短縮し、革新的なプロモーションを創出していきます。

競争が非常に激化している携帯電話市場において、サービス・プロバイダがもっとも懸念していることは、他社携帯電話への乗り換えによる顧客数の減少、すなわち「チャーン(churn)管理」にあります。ボーダフォンでは、新規顧客獲得ならびにチャーンを減少させる顧客ロイヤリティ管理プログラムにおいてプロモーション活動を非常に重視しています。これらのプログラムは新規申込者へのインセンティブ提供や既存顧客への特典が柱となっています。

NPPIを導入する以前、プロモーション活動は面倒で非常に時間がかかっていました。個々のプロモーションはCRM (カスタマ・リレーションシップ・マネジメント) システムと請求システムとで別々にプログラム・コードとして書き込まれていたため、新規プロモーションの導入や既存プロモーションの変更には、適応資格に関する規定を作成、変更するためのプログラム・コードを開発しなければなりませんでした。さらに、システム間でルール変更内容に矛盾がないことを確認するための追加コーディングを行う必要もありました。ボーダフォンのプロモーション担当者は、新規プロモーションの実装やプロモーションの変更の際、IT開発担当者に依頼しなくてはなりませんでした。このため、開発サイクルが長くなっていました。

ILOG JRulesにより、別個のプロモーションにマッピングされている各種のビジネス・ポリシーを、単一プラットフォーム上で一元管理することが可能になります。 JRulesリポジトリを始めとする優れたビジネス・ルール管理機能を持つILOG JRules の採用により、ボーダフォンのプロモーションチームでは自分たちでプロモーションを構成したり更新することが可能になりました。また、関連するビジネス・ポリシーを分かりやすい意思決定表*にまとめたり、プロモーションに対する反応をリアルタイムに監視して必要な調整を加えることも可能になります。新規プロモーションは、小規模のテストやデバッグを行うだけで実施することができます。従来何週間もかかっていた準備期間が数日となり、ボーダフォンのプロモーションの競争力がさらに強化されました。さらに、ILOG JRulesは各種のプロモーションを誘発するさまざまなイベントをリアルタイムに処理できるため、ボーダフォンはオンラインによるプロモーションを初めて実現し、対象となる特典を顧客にその場で通知できるようになりました。その他にも、ILOG JRulesを活用することでコンテスト、宅配ギフト、限定サイトへアクセスできるスペシャル・アクセス・キーなど、新しいプロモーションを実施できるようになります。
*ある事柄に対する条件と、それに対する行動との関係を簡潔にまとめた表で、ルール作成時に使用します複雑な課金体系をルールとして記述する際にはテーブル型を使用し、yes/noなど分岐ごとに次の条件が大きく変わる場合にはツリー型を使用するなど、ルール作成をより容易に、より使いやすくする表です。

Vodafone グループのドイツ事業会社Vodafone D2では、請求アプリケーション向けの自社Realtime Rating Solutionシステムの開発にアイログのBRMSを活用して成功収めた実績があります。

アイログは、製品改革に対する企業姿勢を貫くことによりILOG JRulesを、業界をリードするビジネス・ルール・ソフトウェアとして確立しました。アイログは、市場調査会社米ガートナー社よりビジネス・ルール・エンジン分野のマジック・クアドラント*において、リーダー・クアドラントに位置付けられています。また、ITリサーチ会社IDCによりBRMS市場のリーダーとして2回その名前が
挙げられました。ILOG JRulesは、CitiStreet、VSP、eBay、Zurich、MetLife、Sabreなど世界各国の優良企業2000社および政府機関に採用されています。
*「マジック・クアドラント」は、特定の時点や期間における市場の動向をグラフ表示したものです。ガートナー社が定める基準に従って、特定のベンダをその市場について中立な立場で評価しています。

以上

アイログ社(ILOG(R))について
アイログ社は、お客様がより迅速な意思決定を行い、変更および複雑度を管理するためのソフトウェアおよびサービスを提供しています。全世界で2,500社を超える企業や 465 社を超えるソフトウェア・ベンダが、市場をリードするアイログのBRMS(ビジネス・ルール管理システム)、最適化、視覚化の各コンポーネントの活用により飛躍的な投資効率を達成し、市場を席巻する製品やサービスを立ち上げ、また、その競争力を強めています。アイログはBRMSの市場リーダーです。アイログは1987年に設立され、全世界に650人以上の社員がいます。アイログ株式会社はその日本法人です。詳細についてはwww.ilog.co.jpをご覧ください。

ILOGは ILOG 社の登録商標です。ILOG JRulesは ILOG 社の登録商標です。他の全ての社名および商品名はそれぞれを所有する各社の商標または登録商標です。
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