また、来春には、AquaVocalがKDDIの法人向けIP電話サービス「KDDI 光ダイレクト」、「KDDI-IPフォン」に対応する予定です。
近年、データ通信網の低価格化と高機能化が進む中、IP電話が急速に普及しつつあります。そのなかで、社外では携帯電話として、社内では無線LANを利用したワイヤレスIP電話機として使用できる無線LAN携帯電話へのニーズが高まっております。しかし、無線LAN携帯電話に対応するIP-PBXは500~1,000ユーザー以上を収容する大規模オフィス向けの製品が多く、中小規模のオフィスで無線LAN携帯電話を採用する場合、導入コストや償却負担が課題となっておりました。
このたび当社は、当社のオールインワンIP-PBX「AquaVocal」と、KDDIの無線LAN携帯電話「E02SA」との動作連携を確認いたしました。AquaVocalは200ユーザー以内の中小規模オフィスでフルIP電話化を実現するための各種機能*3 を一台に搭載したオールインワンIP-PBXです。一方、E02SAは外出時にはauの携帯電話、社内では無線LANを利用した内線電話として使用することができる無線LAN携帯電話です。
このため、AquaVocalとE02SAとの連携により、中小規模オフィスにおいても無線LAN携帯電話の導入が容易に行えます。
なお、AquaVocalをすでに導入し、ご利用いただいているお客様においても、AquaVocalのファームウェア*4 をバージョンアップすることによりE02SAがご利用いただけます*5 。
また、来春より当社のAquaVocalがKDDIの提供する企業向けのIP電話サービス「KDDI 光ダイレクト」および「KDDI-IPフォン」に対応する予定です。
KDDI 光ダイレクトは、KDDIの提供する光ファイバーをアクセス回線に使用し、高品質IP網を基幹通信網に使用することで高い通話品質を確保したIP電話サービスであり、現在オフィスで使用している電話番号のままIP電話を使用可能です。また、E02SAと連携することにより、外出中など内線通話が出来ないときは自動的にE02SAに転送する機能を利用することが可能となります。これにより、転送の際、本来のお客様からの電話番号をそのままE02SAに通知することが可能です。
AquaVocalがKDDIの法人向けIP電話サービスに対応をすることで、各企業においては本社等の大規模拠点だけではなく、支店や営業所といった小規模拠点においても、これらのIP電話サービスを導入しやすくなります。また、E02SAと組み合わせることで、利便性の高い無線LAN携帯電話ソリューションの実現が可能となります。
AquaVocalの販売は、日立インフォネット株式会社をはじめとした販売代理店を通じて行っております。当社では今後もAquaVocalとIP電話機やIP電話関連アプリケーションとの連携を進めることで、中小規模オフィス向けIP-PBX市場におけるシェア拡大を図ってまいります。
用語解説
*1 PBX(Private Branch Exchange)は、構内電話交換機の略語です。IP-PBXはIP電話用構内交換機のことです。
*2 AquaVocalは、日立電線株式会社の登録商標です。
*3 IP-PBX機能のほか、各種ゲートウェイ(通信サービス事業者、IP電話網、一般電話網、構内電話網等の間を相互接続するためのプロトコル変換機)機能、PPPoE(Point to Point Protocol over Ethernetの略語で電話回線を使用してコンピュータをネットワークに接続する際に使用されるプロトコルをイーサネット上で使用できるようにしたもの)機能、停電時でもアナログ電話機から公衆網へ発着信が可能なサバイバル機能等を備えています。
*4 ファームウェアは、機器の制御を行うために組み込まれたソフトウェアです。
*5 Apresiaのファームウェアのバージョンアップの費用は、AquaVocal保守契約の内容に基づきます。また、バージョンアップ方法については、販売代理店にお問い合わせください。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。