日立電線は1月16日、同社のIP-PBX(構内交換機)「AquaVocal」とワイヤレスIP電話機「WirelessIP5000」を清水建設(野村哲也社長)がIP電話システムとして採用したと発表した。
清水建設ではIP電話システムを建設現場となる超高層タワーマンションで活用する。超高層建築物の建設現場は携帯電話の室内アンテナなどが設置されておらず、地下や地上100m以上の作業場所では携帯電話が圏外となる場合がある。そこで、低コストで建設現場のどこでも迅速に連絡が可能になる日立電線のシステムを導入することにした。
清水建設の建設所では、IP-PBX「AquaVocal」と電話機「WirelessIP5000」、FOMA/無線LANデュアル端末「N900iL」を採用。「AquaVocal」は、現場事務棟内に設置し、「AquaVocal」の配下に接続するL2イーサネットスイッチ「Apresia」と建設現場の各フロアに設置する無線LANアクセス・ポイントを結んで現場内のどこででも通話できるようにした。また、ワイヤレスIP電話機間と現場事務棟内の電話機間は内線電話として使用できるため、通話料が不要になる。
日立電線=http://www.hitachi-cable.co.jp/
清水建設=http://www.shimz.co.jp/