ボーランド、Legadero社の買収によりSDOのビジョン実現に向けさらに加速 ~アプリケーション・ライフサイクル管理製品に新たなITガバナンス技術を追加し、ソフトウェア投資に対する可視化と一元管理を実現~

ボーランド株式会社

2005-10-18 12:00

【2005年10月17日 米国カリフォルニア州クパチーノ発】  Software Delivery Optimization™(SDO)の世界的リーダーであるボーランド・ソフトウェア・コーポレーション(NASDAQ NM:BORL、以下:ボーランド)は、ソフトウェア開発用のITガバナンスソリューションを提供する戦略的プロバイダー、Legadero Software, Inc.(以下:Legadero社 )の買収を発表しました。
Legadero社の持つ専門知識と高度な技術により、ボーランドの既存のアプリケーションライフサイクルマネージメント(ALM)製品とサービスがさらに充実します。その結果、需要管理、ポートフォリオ管理、リソース管理、プロセス管理、資産管理に対応した新たなソリューションが追加されました。

ボーランドの暫定CEO、スコット・アーノルド(Scott Arnold)は、「ボーランドは、ソフトウェア投資の活用を望む企業にとって価値あるパートナーに成長しました。また、Legadero社の買収は、この分野で当社がリーダー的地位を固めるための自然な流れであり、ソフトウェア開発を予測可能かつ管理できるものにするという、当社のビジョン実現に向けての重要な節目となります」と述べています。

ソフトウェアは企業にとってますます大きな武器になろうとしています。もはや、単に経営効率を高めるための手段ではなく、市場で勝ち抜くための新たな製品、ビジネスモデル、手法を生み出すために必要な情報と資産を活かすための道具です。ボーランドの目指すSDOビジョンの概要は、ソフトウェアのビジネス価値を最大限まで高めること、つまり「適切なソフトウェアを使用しているか」、「ソフトウェアを適切に使用しているか」、「どうしてそれがわかるのか」の3点の問い掛けに企業が答えるための支援を意味します。

Legadero社のITガバナンス製品は、「Borland TempoTM(ボーランド テンポ)」という名称に変わります。この製品は、上述した3つの主要な問い掛けに対応するための、ツールと情報を企業に提供します。需要管理とポートフォリオ管理機能は、変更要求から大きな投資案件に至るまでの、あらゆるIT投資管理の効率化を可能にするだけでなく、事業部門と開発部門間における投資案件の優先順位についてのコンセンサスが形成しやすくなるよう支援します。また、プロセス管理とリソース管理機能は、開発プロセスの効率化、ポリシーの適用、最適なリソース分析と割り当てを可能にします。さらに、Legadero社の製品がボーランドにもたらす、カスタマイズ可能なさまざまなダッシュボード機能により、経営陣から開発者、プロジェクト・マネージャーに至るソフトウェアライフサイクルにおけるすべての関係者が、オンデマンドで最適なデータにアクセスできるので、より正確な判断を下すことができるのです。

ボーランドがLegadero社を選んだ理由は、SDOビジョンにおける主要な要素を強化し、ボーランドならではの技術革新との相乗効果を促進するためです。ITとソフトウェアは複雑になる一方ですが、ボーランドは、使いやすさや異機種環境で構成された既存のIT資産との互換性を提供するだけではなく、ソフトウェア導入効果のスピードアップと所有コストの低価格化ソリューションをお客様にお届けしようと努力しています。

ボーランドのチーフ・マーケティング・オフィサー、リック・ジャクソン(Rick Jackson)は、「買収する企業はいくつか候補に挙がりましたが、Legadero社の総合的な機能、使いやすさ、導入の容易さが決め手となりました。例えばLegadero社の製品は、業界平均よりも非常に少ない期間で導入できます。これまでの実績によると、Legadero社の製品を導入してからソフトウェア開発プロセスの管理ができるようになるまでの期間は、数ヶ月ではなく数日と非常に短期間でした。このように、ソフトウェアの導入効果スピードアップは、いち早く結果を出さなければならない企業にとって、競争上の大きな利点となるはずです」と述べています。

アウトソース化したコミュニケーション・ソリューションを世界中の多くの大企業に提供する上場企業、West Corporation社のストラテジック・テクノロジー部門でディレクターをつとめるケイト・ウルフ(Kate Wolfe)氏は、「開発部門の幹部陣は初めからTempoを選びました。導入の容易さのみならず、当社のRFI要件を満たす製品だったからです。現在はTempoを使ってソフトウェアのライフサイクル全体を管理しています。この製品を活用することで、私たちが実行すべきプロジェクト全体を可視化することが可能になり、企業の経営資源を有効活用するために何をすべきかという問いに対し、各チーム同士が部門の枠を越えて意見を一致させることができます」と述べています。

Ovum社のアプリケーション・ライフサイクル部門でシニア・アナリストをつとめるボーラ・ロティビ(Bola Rotibi)氏は、「Legadero社はボーランドにとって最適です。ボーランドのプロセス・コンサルティング能力を自動化し、それを最大限に活用する機能が提供できるようになるからです。今回の買収は、ソフトウェア開発プロセス全体を管理するという、ボーランドの構想と合致しているので、今まで以上のALMソリューションが提供できるようになります。どの企業もIT投資の一環として、ポートフォリオ管理とプロセス管理を組み入れることを計画すべきです。なぜならそれは、生産性とコスト効率を向上させることでアプリケーションのオンタイム・デリバリーを確実にする大きな要因であり、また、ますます複雑化するIT環境において複数のアプリケーションを管理するには不可欠でもあるからです」と述べています。

なお、今回の取引に関する具体的な条件は明らかにしていません。ボーランドでは保持機構の1つとして、ボーランドの「2003 Supplemental Stock Option Plan」に従い、ボーランドの普通株を合計で37万8千株購入するオプションを、現在ではボーランドの社員となったLegadero社の社員に発行します。役割指向モデルと開発プロセス指向モデルに対応するALMプラットフォーム「Borland Core SDP™」に「Borland Tempo」を統合する計画の詳細については、今後数ヶ月のうちに発表する予定です。


■ ボーランドについて
ボーランドソフトウェアコーポレーション(NASDAQ:BORL)は1983年の設立以来、世界的リーダーとしてプラットフォームの独自のソリューションを提供しています。Software Delivery Optimization (SDO)というビジョンに基づき、ソフトウェアの事業価値を高めるために必要とされる「人」、「プロセス」、「技術」、の連携を強化するソフトウェアとサービスを提供することで、プロジェクトの成功率を向上させます。「最適なソフトウェアを、予定通りに、予算内で提供する」ご提案につきましては、ボーランドのウェブをご覧ください。 (リンク »)

すべてのBorlandブランドおよび製品名は、米国またはその他の国におけるBorland Software Corporationの商標または登録商標です。その他すべての名称やマークは、その所有者に帰属します。

■ 免責条項(Safe Harbor Statement)
この文書には、1995年の米国私募証券訴訟改革法(Private Securities Litigation Reform Act of 1995)を含む連邦証券取引法(Federal Securities Laws)に定める「将来的な予測(forward-looking statements)」が含まれています。過去の事実に基づいた記述以外は、すべて将来的な予測です。将来的な予測とは、Borlandの将来的な財務能力、歳出、収益、購入物、買収、コスト、製品開発計画、世界的展開計画、予想される顧客層の規模、Borland製品に対する需要、Borlandによって開発・市場投入または販売される製品の新しい技術および潜在的機能に対する既存顧客または潜在的顧客による受け入れ予測もしくはそれによって予想される利益、ソフトウェア産業における市場および技術的な動向ないしさまざまな経済的およびビジネス上の動向などに関連するものですが、これらだけに限定されるものではありません。このような将来的予測に基づく記述は現時点における予想に基づくものですが、この予想にはいくつもの不確定要素およびリスクが含まれ、実際の事象または結果はこれと大きく異なることがあります。実際の事象または結果が予想と大きく異なる要因としては、特に次のようなものがあります。一般的な経済的要因と金融市場の状況、一般的な産業界の傾向、コンピュータソフトウェア製品およびサービス市場における競争によるBorlandへの潜在的影響、Borlandが関わるソフトウェアおよびプロフェッショナルサービス市場の成長率、Borland製品の需要に対して悪影響を及ぼす恐れのある急激な技術的変化、顧客需要の変化、Borlandによって開発・市場投入・販売された製品またはサービスに対する市場の受け入れ、予定された製品発売の遅れ、競合相手の活動または発表、ソフトウェアのエラー、売上の減少または大幅な顧客損失、買収先を成功裏に統合する能力、Borlandの知的資産保護能力、Borlandの一定部門によるサードパーティライセンスへの依存度、能力ある人材を採用・確保するBorlandの能力、米国の対テロ戦争から生じるコストと米国および周辺諸国における経済および金融状況への予期し得ぬ影響に関する予測の失敗。これらおよびその他のリスクについては、米国証券取引委員会(Securities and Exchange Commission)に保管されるBorlandの定期的報告によって適時詳細な説明が行われます。これらの報告には、Form 10-Kによる最新の年次報告およびForm 10-Qによる最新の四半期報告が含まれますが、これだけに限定されるものではありません。Form 10-Kおよび10-Qはwww.sec.govで入手することができます。Borlandは、新しい情報や状況の変化が生じた場合でも、将来的な予測の内容を更新または変更する義務を負いません(また、このような義務を放棄します)。

■ 本件に関する報道関係者のお問い合わせ

ボーランド株式会社
マーケティング本部 小森 真紀
TEL: (03) 4560-1133      
Email: maki.komori@borland.com

ボーランドPR代理店(株式会社パブリシス)
竹内 絵里子、 葛西 孝子
TEL: (03) 5719-8901
Email: Borland@publicis.co.jp
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