大阪・神戸地区では大手家電メーカー向け電子部品を納品している中小企業をはじめ、中国向け国際航空貨物も多く、それらの物流についてノウハウを持つ当社が選定されました。当社は物流コンサルティング業務として受託し、地域経済の物流効率化への取り組みを積極的に支援していきます。
●実証実験の概要
関西国際空港から上海に向けた輸出において複数の企業で共同集荷等を行い、深夜貨物便につなぐ実証実験を行います。そのリードタイムや深夜ハンドリングコストを検証します。また、共同集荷において、CO2削減効果の検証も行います。
●フレームワークスの業務範囲
共同集荷の進捗状況の把握、実験のコントロール、データの収集を行います。それに加えて定性的評価やヒアリングも含めて実施し、課題の把握や深夜便の定着に向けた改善運用策の検討を行います。
フレームワークスでは、こうした地域経済のニーズにこたえ、物流効率化への取り組みを積極的に支援していきたいと考えています。
用語解説
●経緯
大阪地区発中国向けの国際航空貨物は、関西国際空港から2日~3日かかっています。深夜貨物便を利用した場合、それが1日以上短縮されるものと期待されています。
関西国際空港は現在滑走路が1本で、24時間空港でありながら週3日はメンテナンスのため深夜の利用に制限があります。来年8月に第2滑走路が供用(限定供用)されることから、完全24時間稼動が実現します。毎日の利用に制限がなくなるため、地元経済界では深夜貨物便の就航拡大に期待感が高まっています。
国土交通省では、国際競争力を維持・強化し活力ある日本を築いていくために物流施策の総合的・一体的・戦略的な推進を図る必要があるとし、2005年から具体的推進策を進めています。関西地域でも、昨年6月に近畿運輸局を中心に関係行政機関・地方自治体・地元経済団体・主要荷主企業(団体)、物流事業者(団体)、物流専門家で構成する「国際物流戦略チーム」を結成し、その下に昨年11月、「関空国際物流効率化推進協議会」を設置しました。
同協議会では、2006年度に「関空を活用した国際物流円滑化モデル事業」に取り組むこととし、「深夜貨物便の誘致・活用分科会」と「シャトル便等による共同輸送分科会」の2つの分科会を設置し、来年1月までの期間、実証実験を行います。
実証実験では、深夜貨物便の運行と連携した共同配送等の実験を行うことにより、深夜貨物便の活用に向けた課題や共同配送の有効性を検証し、今後の国際物流の効率化に向けた施策の検討材料にします。
中小企業のメーカーが集まる東大阪市域でも物流効率化への取り組みが行われており、現在、東大阪商工会議所が中心となり、中小企業の輸出航空貨物について、関西国際空港周辺の物流拠点への共同配送について実証実験を行っています。
●株式会社フレームワークスについて
フレームワークスは、自社開発パッケージである物流センター管理システム「Logistics Station iWMSⓇ」シリーズの販売を中心として、コンサルティング・サービス、顧客の要望に応じたシステムの追加・修正を行う、システム・インテグレーションサービスを提供しています。フレームワークスの物流センター管理システムはアメリカ、英国、中国、韓国、シンガポール、ベルギーなど国内外の約500サイトの物流拠点で採用され、市場での高い評価を獲得しています。
コンサルティングでは、物流拠点配置、輸送経路、在庫配置のネットワークを最適化するサービスをはじめ、物流コスト管理、現場改善シミュレーションなど物流効率化を図るためのメニューをそろえています。
(リンク »)
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。