TelcoSystems社の「T-Metro」シリーズは、通信事業者のアクセスネットワークを統合し、コアネットワークへ接続するための装置です。MPLS(*1)、H-VPLS(*2)、Pseudo Wire(EoMPLS、TDMoIP)(*3)機能やQoS機能をハードウェアベースで実装しています。従来製品と比較して低価格であり、なおかつ小型で省電力な1Uサイズであることから、ランニングコストの経済性にも優れています。
CTCではこれまでにも、通信事業者向けにIP/MPLS/イーサネット製品を提供しています。このたび、ネットワークサービスにおける品質向上およびコスト競争力強化に適したTelcoSystems社製品の取扱いを開始するとともに、次世代IPネットワークシステムの提案、構築、運用・保守などのプロフェッショナルサービスを提供する体制をより充実させることで、通信事業者のネットワークビジネスを強化します。
T-Metroの主な機能
●MPLS/H-VPLS
●Pseudo Wire(EoMPLS、TDMoIP)
●QoS, H-QoS(*4), MPLS Diffserv
●Ethernet-OAM(IEEE 802.1ag, 802.3ah, ITU-T Y.1731, MEF-OAM, MPLS-BFD)*5
●冗長機能(FRR, Sub50msリングプロテクション, 二重化電源, リンクアグリゲーション)
●物理インターフェース(10GbE, 1GbE, FE, T1/E1)
近年、消費者向けのトリプルプレイサービスやビジネス顧客向けの先端VPNサービスに促進され、IP/MPLSネットワークを採用する企業がますます増えていますが、本製品は上記にフレキシブルに対応し、高速かつ高機能なアクセスおよびアグリゲーション ネットワークの構築を可能にします。
【用語解説】
(*1) MPLS(Multi-Protocol Label Switching):
パケットにラベルを付与しそのラベルに従って転送する技術。
(*2) H-VPLS(Hierarchical-Virtual Private LAN Service):
VPLSフルメッシュ区間の下に階層的にポイント・ツー・ポイントの回線をツリー型に集約でき、複雑なフルメッシュ区間を減らすことで運用性を高め効率的にユーザーが収容可能。
(*3) Pseudo Wire(EoMPLS、TDMoIP):
パケット・ベースのネットワーク上でイーサネットやTDMトラフィックのトンネリングを構築する技術。
(*4) H-QoS(Hierarchical Quality of Service)
QoSとは通信サービスの品質(Quality Of Service)を表す。同一の物理ネットワーク上で異なるユーザーのトラフィックを重畳する場合や、ユーザーのトラフィックが音声・動画などの遅延に敏感なアプリケーションとWeb・メールのような比較的遅延に影響されないアプリケーションの混在する場合などはトラフィックを識別し、優先処理や帯域制御処理を行うことがますます必要になっている。階層QoSとはこのような処理を階層的に設定し処理する機能である。
(*5) Ethernet-OAM(Ethernet Operation Administration and Maintenance):
イーサネットなどレイヤ2技術を用いた広域網において、運用、管理、保守の手段を提供するための方式。IEEE 802.1ag, 802.3ah, ITU-T Y.1731等において標準化活動が行われている。
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