株式会社アドバンスト・マネジメント
代表取締役 加藤 裕志
(リンク »)
株式会社アドバンスト・マネジメント(所在地:東京都中央区銀座1-23-1代表取締役:加藤裕志 (リンク ») )は、94年以来刊行しているICTビジネス業界分析レポート「Media Fusion Report」の特別号を発刊。めまぐるしく急展開する本分野において、重要テーマがいつ実現するか?を、デルファイ調査を行うことで浮き彫りにした。
すでにICT分野の企業間で話題沸騰。
□□□ 発刊の趣旨 □□□
デルファイ調査は米国のランド・コーポレーションが未来予測のために開発した手法で、専門家・有識者に個々の技術課題について実現予測時期を答えてもらい、その回答結果を図形で示すものである。この手法による技術の未来予測は旧科学技術庁が5年に一度程度の頻度で定期的に実施していたものだが、今回われわれは、「対象をICTインダストリーに絞る」「科技庁設定の中長期だけでなく、近未来も加える」「回答者を企業の専門家・開発者と有識者に限定する」との3つの特徴を設定工夫して実施した。その目的は、いうまでもなく、このわれわれのレポートの購読者である企業第一線の方々のお役に立ちたいからである。
この特集号でのわれわれのメッセージは、3つだ。
第1は、全体の俯瞰。第2は、現在の段階の把握。そして第3は、自己がこれからやるべきことと、そのやり方についてである。われわれの考えでは、ICTはこれまで、80年代後半から90年代前半の「パソコンの時代」、90年代後半の「ネットの時代」、2000年代前半の「ブロードバンドの時代」、の3つの段階をたどってきたと思う。では次に来るのは何か。われわれの考えでは、それを一口にいえば、「通・放融合」を契機とし機軸として拡大してゆく「ニューコンテンツの時代」になるのではないか。それを予兆させるものが、爆発的拡大を続けている“ユーチューブ”であり、“ニコニコ動画”である。20世紀に先進国のどの家庭でも常備され、家族みんなで楽しんでいた家族アルバムが、ブロードバンドをインフラに、動画共有サイトとなって、変貌拡大を遂げてゆくのかもしれない。もちろんそれに、TV局制作番組や映画のネット配信が加わり、コンテンツはこうして、ブロードバンドとWeb2.0と動画共有を介して、一気に豊富化してゆくのではないか。そしてその融合時代を加速化・推進するものが、家庭内のデジタル家電機器と各種モバイル機器の連繋であることはいうまでもない。
上記はあくまでもわれわれの1つの仮説に過ぎない。現状から今後の新潮流をどう読むか、その中での自らの立ち位置と競争優位戦略をどう考えるかは、その立つ場所や、状況への読みにより異なるのは当然である。しかしいずれにしても、現在の外部環境を整理し、予測するために、十分な具体的データに基づく「全体の俯瞰」と「現段階の把握」がまず必須ではないかと考えた。そのための作業と結果データが、「ICTインダストリーの近未来予測」の本号である。メッセージ3つ目の個々の方々がその中でどうすればいいのかは、ぜひ今後個別にお話し合いさせていただきたいと考えている。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。