ニンテンドーDS用ソフト「夢ねこDS」がSTを採用 日本SGIとAGIがセガに感情を認識するソフトを提供

「ココロスキャン」に次ぐゲームソフトで活用

日本SGI株式会社

2008-04-16 00:00

 日本SGI株式会社(社長:佐藤 年成、本社:渋谷区恵比寿)と日本SGIの関連会社である株式会社AGI(以下、AGI、社長:光吉 俊二、本社:渋谷区恵比寿)は、株式会社セガ(社長:里見 治氏、本社:大田区羽田)に提供した「感性制御技術ST for ニンテンドーDS(以下、STシステムDS版)」が、ニンテンドーDS用ソフト「夢ねこDS」に採用されたと発表しました。
 なお、「夢ねこDS」は4月24日に全国で発売が開始されます。

 「夢ねこDS」は、ソフト上に用意されている約60タイプのねこに対して、人間が呼びかけたり、タッチペンを使って撫でたりすることでコミュニケーションをするゲームソフトです。同ゲームの元になった癒しペット玩具の「夢ねこ」は、株式会社セガトイズが2002年に発売し、自宅でねこを飼えない人、ペットアレルギーでねこを飼えない人などを中心に、これまで全世界で約57万個売れたヒット商品となっています。

 今回「夢ねこDS」ソフトにSTを搭載したことで、プレイヤーの声から感情を読み取り、それにあわせてDS内のねこがさまざまな反応をします。例えば、寂しい気持ちの時に話しかけると、そっと甘えるような仕草をしたり、イライラしている時には近づいてこないといった反応を示します。このように「夢ねこDS」では、DS内のねこがプレイヤーの気持ちを汲み取ってくれるため、プレイヤーのねこへの愛情度が高まり、その結果ねこのリアクションもより豊かに変化していきます。
 またSTによる人間の感情以外にも、DSのタッチペンでねこのキャラクターを撫でたり、「ねこじゃらし」など同ゲームに用意されているアイテムを使って遊んだりすることでも様々な反応を見せ、それによって飼い主である人間を癒し、和ませてくれます。

 「夢ねこDS」に採用されたSTは、日本SGIとAGIが次世代インタフェースとして開発している「感性ユーザインタフェース(Sensibility User Interface=SUI)」のコアエンジンで、人間の声からその「喜び」、「怒り」、「哀しみ」、「平常」、「興奮」、「笑い」といった感情を認識します。これによって、人間とコンピュータなど機械の間で、従来の音声認識というレベルとは異なる感情のやり取りによって、豊かなコミュニケーションの実現が可能となります。

 STはこれまで、コールセンターや受付代行システム、フィールファイン株式会社が展開している「気持ちチェックサービス」注1)や、未来の通信端末のコンセプトモデルとしてSTで認識された感情を光の色や加減で遠隔地に伝えるフィーリング・コミュニケータ「言花(KOTOHANA)」注2)、そして会議室などの空間を演出制御する「空間ロボット(R)RoomRender(R)」注3)などへ応用され、評価が高まっています。
STがエンタテイメント分野で活用されるのは、ニンテンドーDSのゲームソフトとしては、2007年夏にセガが発売した「ココロスキャン」に続くもので、同ソフトでは、プレイヤーである人間の心の状態や変化をSTで分析して心の状態を測ったり、またその感情に基づくさまざまなゲームを提供しています。

 日本SGIとAGIは今後STの改良、開発をさらに推進するとともに、STによって人間の心を定量評価しそれに基づいてメンタルヘルスケアを行うなど、今後は精神医療分野に向けた展開も図っていく計画です。

【「夢ねこDS」製品概要】
発売日:2008年4月24日
価 格:5,040円 (税別価格:4,800円)
公式ホームページ: (リンク »)

<ご参考>
注1)気持ちチェックサービス:STを用いた「フィールファインクラブ」会員向けWebコンテンツ・サービス。会員利用者の声をクライアントPCからサーバに転送、ST分析結果に基づき心理状態の活性度を「気持ちチェック指数」として算出する。同時に「気持ち」に関するアドバイスや豆知識などのコンテンツが気軽に楽しめる。

注2)言花(KOTOHANA):LED(発光ダイオード)を組込んだ花型の未来の通信端末。遠隔にいる人同士が「喜び」を共有する、というコンセプトモデル。STによって、その周囲にいる人が「楽しさ」を感じていたら「黄色」、「興奮」を感じていたら「赤色」というように、話者の感情に応じてさまざまな色、光の加減で反応する。NEC、NECデザインおよび日本SGIによる共同開発。

注3)空間ロボット(R)RoomRender(R):STをはじめ音声認識技術などを組み合わせた「音声インタフェース」を中核とした空間の演出や機器制御を行うシステム。誰にでも親しみやすいユーザインタフェースとして「声」を取り上げ、会議室などの空間に点在するIT機器や家電、什器などを統合制御。直感的かつ自在な操作を実現し、人に心地よい空間の提供を目指す。

<商標登録>
SGIおよびSGIのロゴは日本SGIの登録商標です。「夢ねこ」は、株式会社セガトイズの登録商標です。その他の商標については商標の所有者に所有権が属しています。

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