アイログ、製造業向けソリューション、ILOG PPO 3.0を提供開始

アイログのサプライチェーン・アプリケーションの国内提供第一弾 高度なプランニング/スケジューリング機能により、生産現場における 課題解決を支援

アイログ株式会社

2008-06-27 12:00

ビジネス・ルール管理、最適化、可視化技術、サプライチェーン・
アプリケーションで企業の迅速な意思決定を支援するアイログ株式会社
(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:ブンタラ・イング、以下 アイログ)
は本日、製造業界に向けたソリューションILOG Plant PowerOps(TM)
(以下、ILOG PPO)の最新版、「ILOG PPO 3.0」の提供を開始することを
発表しました。ILOG PPOは主に化学、医薬、一般消費財、食品/飲料、
電子材料といった、プロセス製造業やプロセス加工工程のある製造業を
ターゲットにし、生産計画と詳細スケジューリング立案を中心とする
ソリューションです。特に、複雑な製造工程を持つプロセス製造業固有
の制約条件を精密にモデル化しており、これによって現状に即した
最適なプランとスケジュールの策定を可能にします。最新版では、
原材料リバランス*などの新機能が加わり、需要変化への対応力や
スケジュールの調整・変更能力が大きく拡張されました。また、最新の
分析機能により、複数の製品特性を考慮しなければならない複雑な
生産環境をより簡単に管理できるようになりました。
(機能詳細については末尾の補足資料「ILOG PPO 3.0の主な新機能」
をご覧ください)
*原材料リバランス機能:一度算出されたスケジュールに対し需要の
変化が生じた場合、最適化計算を再度行って、スケジュール全体の
タスクやフローは変えずに、個々の製造工程における生産量や
バッチサイズのみを調整できる機能。

ILOG PPO 3.0は、本年4月に発表したアイログのサプライチェーン・
アプリケーションの国内提供第一弾となります。日本での展開にあたっ
ては、新日鉄ソリューションズ株式会社(本社:東京都中央区 代表
取締役社長:北川三雄、以下 新日鉄ソリューションズ)との協力体制
のもと、拡販を進めていきます。新日鉄ソリューションズはアイログの
SIパートナーで、これまでも製造業を主な対象に、最適化を中心とする
アイログ技術をカスタマイズしてきた実績があります。両社は
ILOG PPO 3.0を核として、既存のアプリケーションだけでは解決でき
ない課題を抱えた製造業に向け、その解決を支援していきます。
ILOG PPO 3.0は本日より発売、新日鉄ソリューションズを主要パート
ナーとして販売されます(製品ライセンスは1工場あたり13,125,000円から
(税別。プランニングとスケジューリング両方含))

<背 景>
ビジネス競争の激動にさらされる今日の製造業は、製造効率と納期を
含むサービスレベルの同時改善、ロットサイズのさらなる縮小、新製品
投入サイクルの短縮への圧力、複数の製造拠点によるグローバル展開
の必要性など、様々な課題に直面しています。しかし、既存のアドバンスト・
プランニング/スケジューリング(APS)ソフトウェアは、それがERPやサプライ
チェーン管理(SCM)システムの付属機能であっても、あるいは独立パッ
ケージ製品にしても、単純な製造工程を扱うことしかできません。重要な
生産制約条件を反映する機能に限界があるため、非現実的なスケジュール
を作り出し、結果として製造コストを押し上げるとともに、在庫管理の
脆弱さやサービスレベル向上を阻止する原因となっています。

<生産工場の柔軟性とリアルタイムな応答性を改善するILOG PPO>
アイログの最適化技術をベースとするILOG PPOは、貯槽管理、洗浄
作業、貯蔵寿命管理といったプロセス製造業固有の制約条件を精密に
モデル化することで、現状に即した最適な生産計画とスケジューリング
の策定を可能にします。また、度重なる生産計画の見直しや複数工程
からなる運用にも対応できる、柔軟かつ俊敏な変更・サポート機能を備え、
複雑な工程管理の一元化を可能にします。このような機能は現行のERP
やSCM、MES(生産実行システム)では実現できませんでしたが、
ILOG PPOはそれらを置き換えることではなく補完する形で導入でき、
革新的なAPS機能を実現します。これにより顧客企業は、既存のIT投資
を無駄にすることなく、継続的でコスト効率の高いシステム強化を行う
ことができ、生産効率の向上と収益最適化を実現できます。

また、プランニングとスケジューリングを包括的かつ柔軟に統合すること
により、計画作成部門(生産計画担当者)と生産現場(工場責任者)の
同期を可能にします。具体的にはILOG PPOのシナリオ管理操作画面を
利用すると、生産計画担当者と工場責任者の双方が生産シナリオを
作成できるほか、what-if分析により代替案も作成、相互にシミュレー
ションができます。そして、これらの案を重要生産指標と比較することで、
事業目標を効率よく達成できる計画案を選ぶことができます。さらに、
高度なスケジュール変更機能も備え、スケジュールを手作業で変更した
際に問題があればアラート機能や説明表示機能で知らせることができ
ます。修正したプランへの評価・検証も簡単に行うことができます。

ILOG PPOは特に、多種品目の製品や共通装置での生産、また、バッチ
生産における物理的な制約条件(衛生基準など)が数多く存在するような
複雑な製造業において効果があります。例えば、廃棄物の減少や製造
コストの削減、賞味/消費期限基準の遵守が実現できると同時に、変動
対応能力の向上、生産実行とサプライチェーン計画間の同期性の改善、
計画/スケジュール作成時間の短縮によって、生産効率の全般的向上が
期待できます。

一方、システム構築面においても、難しいモデル言語の知識やプログラ
ミングスキルを必要とせずCSVファイルの編集でモデル化が可能なため、
最適化技術の知識が少ないエンジニアにも、パッケージソフトとして、
高度な最適化技術をベースとしたシステムの構築を行うことができます。
また、運用保守面においても、ナレッジがトランスファーしやすく、顧客側
での運用保守も容易に行うことができます。

最新版のILOG PPO 3.0は生産を需要に適応させる市場初の「原材料
リバランス機能」など、生産現場での課題に即した画期的機能を提供
します(詳細については以下の補足資料「ILOG PPO 3.0の主な新機能」
をご覧ください)

アイログは新日鉄ソリューションズとの協力体制のもと、ILOG PPO 3.0を
核に既存のERP、SCM、MESシステムをより一層活用できる革新的な
APSソリューションを提供することで、日本の製造業界が抱える問題解決
の支援を図ります。

<新日鉄ソリューションズ様からのエンドースメント>
ILOG PPOの競合優位性の一つは、その最適化技術による解の品質の
高さです。最適化技術を使ったスクラッチからのシステム構築には、
エンジニアの高度なスキルが求められますが、ILOG PPOはCSVファイル
編集によるモデル化が行えるため、プログラミングスキルや最適化技術
に対する知識の少ないエンジニアであっても、高度な計画・スケジュー
リング アプリケーションを構築することが可能になりました。また開発
時間を画期的に短縮することが可能です。当社はILOG PPO 3.0の
発売を契機に今まで以上に、製造業界が抱える問題の解決支援を
アイログとともに図ってまいります。

新日鉄ソリューションズ株式会社
産業ソリューション事業部 
事業企画推進グループ
部長 井上 和佳 様

----------------------------------------------------------
≪補足資料≫
<ILOG PPO 3.0の主な新機能>

●生産を需要に適応させる「原材料リバランス機能」:
市場初の「原材料リバランス・エンジン」で、一度算出されたスケジュール
(指定スケジュール)に対して需要の変化があった場合、最適化計算を
再度行って、スケジュール全体のタスクやフローは変えずに、個々の
製造工程における生産量やバッチサイズのみを調整することができる
ようになりました。これにより需要の変動に合わせて中間製品と最終
製品の同期や、最終製品と在庫の調整などを柔軟に行うことができます。
また、中間製品の指定スケジュールに対して、最終製品の生産数量を
調整することもできます。つまり最終製品に関する決定を遅らせること
が可能になり、より現場に即した形で需要変動に対応することができ
ます。

●「スケジュール変更機能」:
スケジュールを手動で変更する際に動的にペギング*を行うことができる
など、変更機能が大幅にパワーアップされました。これにより、様々な
制約条件を守りながら変更を行うことがより簡単に、また、より俊敏に
行うことができるようになりました。
*ペギング:部品や資材がどの製品(中間製品)オーダーに引当られ
  ているのかを関連付け、部品の生産・購買オーダーから製品オーダー
  を特定すること。部品の納入が遅れた場合、どの製品の生産に影響
  があるのかなどを知る際に使われる。

●「多次元分析機能」:
製品特性や出荷先といった様々な基準をベースに、多次元に、計画策定
結果を分析することができます。例えば、製品を包装形態や風味で集約
して、在庫状況などを分析することが可能です。これに対し既存のソリュー
ションのほとんどは、分析対象が1次元(1製品ファミリに属する製品など)
に制限されています。

●「様々な工程のプランニング/スケジューリング・サポート機能」:
全体計画/スケジュールにおいて、異なる製造工程の計画/スケジュール
作成の順番を柔軟に変更できる、市場初の機能も備えました。例えば
中間製品の前に最終製品の計画/スケジュール策定を行う、または
その逆を行うなどができます。

複雑な生産現場では、生産エリアや製造工程別の計画を個別に立て
ながらも、それらを紐付けたプラン全体像を大域的に見据える必要が
あります。しかしながら、既存の多くのプランニング/スケジューリング・
ソフトウェアでは、異なる製造工程の計画/スケジュールを紐付けること
は難しく、また、たとえそれができたとしても、紐付けが不完全なため
計画の全体像が曖昧になってしまうなどの課題がありました。
ILOG PPOのこの機能は、このような現場のニーズに応えるものです。
---------------------------------------------------------

アイログのサプライチェーン・アプリケーションについて
アイログのサプライチェーン・アプリケーションは、最適化における
アイログの20年にわたるリーダーシップと、LogicTools部門のサプ
ライチェーン顧客、技術、思想的リーダーシップが結実した製品です。
現在250社以上の顧客がLogicTools部門のサプライチェーン・アプリ
ケーション製品を利用しており、サプライチェーン・ネットワーク計画立案、
プロダクション・ソーシング、在庫最適化、輸送計画、生産計画とスケ
ジューリングに活用しています。LogicTools部門は、MITのエンジニア
リング・システム教授であるデービッド・シムチレビ (David Simchi-Levi)
により1995年に企業として設立されました。アイログはLogicToolsの
買収により、現在は各種のERPシステムを補完強化する各種のソリュー
ションを提供しており、ロジスティクス・ネットワークを始めとして、輸送
戦略、販売と経営のプランニングに必要な安全在庫レベルの設定、
高度な生産計画と詳細スケジューリングによる工場運営の改善に
まで幅広く活用され、より優れた意思決定をすばやく下すために
役立っています。ILOG PPOはアイログのサプライチェーン・アプリ
ケーションのひとつです。

アイログ(ILOG(R))株式会社について
アイログ社は、お客様がより迅速な意思決定を行い、変更および
複雑度を管理するためのソフトウェアおよびサービスを提供しています。
全世界で3,000社を超える企業や465社を超えるソフトウェア・ベンダが、
市場をリードするアイログのBRMS(ビジネス・ルール管理システム)、
サプライチェーン向けプランニング/スケジューリング・アプリケーション、
最適化、ならびに可視化のソフトウェア・コンポーネントの活用により
飛躍的な投資効率を達成し、市場を席巻する製品やサービスを立ち
上げ、また、その競争力を強めています。アイログ社は1987年に設立
され、全世界に860名以上の社員を有しています。アイログ株式会社
はアイログ社の日本法人です。
詳細についてはwww.ilog.co.jpをご覧ください。


以上
本プレスリリースは発表元企業よりご投稿いただいた情報を掲載しております。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

【企業の皆様へ】企業情報を掲載・登録するには?

御社の企業情報・プレスリリース・イベント情報・製品情報などを登録するには、企業情報センターサービスへのお申し込みをいただく必要がございます。詳しくは以下のページをご覧ください。

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]