“携帯電話”でワンタイムパスワードによる二要素認証と電子署名が利用可能 「DIGIPASS for Mobile」および組込み用SDKを発売開始

特定のハードウェアを必要とせず、海外の出張先でも自動同期して作動

株式会社VASCO Data Security Japan

2008-10-14 10:30

 インターネット認証ソリューションの株式会社 VASCO Data Security Japan (バスコ・データ・セキュリティ・ジャパン、東京都千代田区、本社 米国イリノイ州、NASDAQ VDSI、以下 VASCO) は、本日、携帯電話などでワンタイムパスワードを利用することができる、モバイル端末向け認証ソリューション、「DIGIPASS for Mobile(デジパス・フォー・モバイル)」を発表いたしました。

 DIGIPASS for Mobile は、モバイル端末において業界で初めて時刻およびイベント同期のワンタイムパスワード生成を実現した強力な認証ソフトウエアです。併せてソフトウエア開発キット DIGIPASS for Java & C API も新たに提供され、モバイルバンキング等の専用アプリケーションへの高度なセキュリティ機能の実装を可能にしました。

 現在、モバイル端末の契約数は全世界で 36 億 5 千万台にも上っており、あらゆる場所でモバイル端末が利用されています。世界規模でのモバイル環境の普及を背景に、金融業界では、モバイル端末をターゲットとした新たなサービスの提供に取り組んでいます。そうした中、リテールバンキング向けのソリューションとして注目を集めているのがモバイルバンキング・アプリケーションです。モバイルバンキング・アプリケーションの展開にあたってはさまざまな課題が存在しますが、特に、そのアプリケーションが高いセキュリティレベルを備えていることに加え、操作性にも優れ、収益を確保できるものであることが重要になってきます。

 DIGIPASS for Mobile と DIGIPASS for Java & C API は、セキュリティ、操作性を始めとする、こうしたモバイルバンキングの課題を解決する大変有効なソリューションとなります。DIGIPASS for Mobile は、2種類の認証アプリケーションを提供します。1つめはワンタイムパスワード値のレスポンスのみに基づく認証、もう 1 つは、マンインザミドル攻撃に対して有効なチャレンジ&レスポンス、または電子署名のいずれかに基づく認証を実行します。DIGIPASS for Mobile は、モバイル機器の時刻ベースの認証における完全な時刻管理を業界で初めて実現しました。サーバ時刻と同期することにより、イベントベースのソリューションと比較してより安全な認証を実装できます。欧米のサマータイムにも対応しているほか、自動同期機能も備えており、海外への出張が多いユーザに対する認証も強力にサポートします。

 モバイルバンキング・アプリケーションをユーザに浸透させるには、そのアプリケーションの操作性が重要な鍵となります。VASCO は、エンドユーザへの大規模な展開を実行するという面においても長年にわたる豊富な実績を有しており、そこで得たノウハウを生かして最高水準のプロビジョニング・ソリューションを提供します。アプリケーションのインストールおよびセットアップ (プロビジョニング)は、迅速(2 分以内) かつセキュア(完全に暗号化)に行われ、オンライン(HTTP または SMS を使用)でもオフライン(手動)でも実行可能です。

 DIGIPASS for Mobile と DIGIPASS for Java & C API は、企業の環境やニーズに合わせて自在にカスタマイズできます。ロゴ、色、アイコン、メニュー項目などを変更してエンドユーザのブランド認知に役立てたり、使用言語を切り替えたりすることなどが可能です。このようなカスタマイズ性によって、モバイル機器を介して高度で便利な機能をエンドユーザに提供することができます。

 DIGIPASS for Mobile は、モバイル端末上に二要素認証と電子署名の機能を提供します。Java 対応の Palm および Blackberry のほか、400 種類以上のモバイル端末をサポートしています。導入にあたってエンドユーザが新たにハードウェアを追加する必要はなく、また、ニーズに合わせてVASCOの他の DIGIPASS ソリューションと自由に組み合わせて利用することもできます。

 DIGIPASS for Java & C API は、金融機関やシステムインテグレータを対象に開発されたソリューションで、これにより DIGIPASS の優れたテクノロジーをあらゆる環境で利用することが可能になります。既存のバックエンドのインフラを維持したまま、VASCO の強力な認証機能と電子署名機能をモバイルバンキング・アプリケーションにシームレスに組み込むことができます。

 DIGIPASS for Mobile と DIGIPASS for Java & C API は、VASCO の誇る中核アプリケーションであるVACMAN Controller のサーバ技術をベースに構築されていますので、利用にあたっては、従来のVACMAN Controllerを配備したサーバへの更新作業は基本的に必要ありません。

 VASCO の代表取締役および COO であるヤン・バルキー (Jan Valcke) は次のように述べています。「近年、モバイル端末は人々の日常に定着しています。金融業界では、モバイル端末向けの新たなサービスを提供して収益拡大を図るために、各種モバイルプラットフォームに大いに注目していますが、VASCO はこのビジネスチャンスに対し、認証ソリューションの豊富な実績を提供することで企業の要望にお応えしてまいります」
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