VASCO Data Security Japan(VASCO)とエスシーシー(SCC)および日本ヒューレット・パッカード(日本HP)の3社は4月21日、シングルサインオン(SSO)の利便性と認証セキュリティの強化を両立するセキュリティソリューションの提供を開始すると発表した。
このセキュリティソリューションでは、VASCOのワンタイムパスワード(OTP)認証ソリューション「DIGIPASS」と日本HPのSSOパッケージ「HP IceWall SSO」を、SCCの「VASCO DIGIPASS認証連携ツールfor IceWall」で連携させる。これにより、サービスプロバイダーは、様々な決済方法や金融サービスなどの柔軟なサービス提供が可能になるという。
銀行以外の事業者にも資金移動サービスを認める資金決済法の施行により、オンラインゲームやショッピングサイトを運営する事業会社でも金銭決済が可能になるなど、インターネットを使用した金銭決済サービスの普及が本格化しているという。こうした状況の中、サービスプロバイダーにとっては、インターネット環境に対応できる統合認証基盤の確立が不可欠で、利便性と安全性が確保された上で、低コストな認証方式が求められているという。
VASCOのDIGIPASSは、トークン型等のハードウェアタイプから、携帯電話およびウェブのソフトウェアタイプなど30種類のマルチデバイスに対応した認証トークン。また、アプリケーションに認証機能を統合可能な「VASCO VACMAN controller」も提供する。日本HPでは「HP IceWall」を提供するとともに、DIGIPASS、HP IceWall SSO、VASCO DIGIPASS認証連携ツールfor IceWallによるソリューション構築を行う。
同ソリューションの参考価格は、1000ユーザー対応のシステム一式で1501万5000円より。システムには、VASCO DIGPASS認証連携ツールfor IceWall(1サーバ)、VASCO VACMAN Controller(Linux版)、VASCO DIGIPASS GO6、HP IceWall SSO Standard Edition、HP IceWall SSO Standard Editionフォワーダ(1台)、HP IceWall SSO JAVA Agent Libraryが含まれる。