風力発電によるエミッションニュートラル(生産にかかる直接負荷と、省エネやリサイクルで削減される社会的付加を同等にする考え方)なエネルギーは、世界の国々が、高コストで環境を汚染する化石燃料への依存から脱け出し、多くの「グリーンカラー」の仕事を生み出すことによって経済を刺激する、大きなビジネスチャンスとなるだろう。穀物をひく有効な手段として利用されていた風力は、長い間進化の道筋をたどり、世界で最も成長が早く、コスト競争が激しい、持続可能なエネルギー源へと変貌した。
米国調査会社NextGenリサーチの調査レポート「世界の風力発電市場:風力タービン、ウインドファームによる再生可能な発電の概観」によれば、世界の風力発電量は、記念すべき導入の年であった2008年に121ギガワットをわずかに下回り、2013年には318.5ギガワットに達するだろう。市場成長を促進するのは、中国の再生可能エネルギー産業の急成長である。中国政府は、補助金、固定価格による買取制度、再生可能エネルギーの利用割合の基準、京都議定書やEUの再生可能エネルギー指令等の協約で定められた再生可能エネルギーの世界目標を支持するなどしている。
この調査レポートの著者、Keith Reinhardt氏は、景気低迷にも関わらず、世界のビジネス環境は風力関連機器が広範に普及するうえで、今までになく好都合だと言う。「エネルギー自給の向上と有害物質の排出削減を目的とした政府の積極的な政策と補助金によって、需要が促進された世界の風力業界は、過去10年間で急成長を遂げた。また、風力発電市場の長期的な保証と、潜在性の大きな新興市場の成長を継続させる投資の促進などの、幅広い政策が拡大している。」
2009年、風力発電産業界は、一時的に世界の景気後退の打撃を受け、多くの開発者がプロジェクトをキャンセルしたり、延期したりせざるを得なくなるだろうとReinhardt氏は言う。だが、金融市場が緩和して、資本流出が再開し、2010年には大幅に回復するだろう。「世界でグリーン革命がスタートして、積極的な政府の政策で義務付けられる再生可能エネルギーへの依存は増加する。また風力発電のコストと従来のエネルギーコストは肩を並べつつある。今後は燃料の価格が高騰して、世界で二酸化炭素排出抑制に重点が置かれ、風力が政府の補助金がなくても石炭燃料による発電よりも低コストになる可能性がある。」
◆調査レポート
世界の風力発電市場:風力タービン、ウインドファームによる再生可能な発電の概観
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