FileMaker はエンドユーザが自分で開発を行うことができるユーザフレンドリーなデータベースですが、本格的なシステムを開発するためには、システム設計、データベース設計、プログラム開発の知識が必要であることに違いはありません。
操作手順を説明する入門書は市場に多く存在しますが、FileMaker で本格的なシステムを開発するのに必要とされる、高度な知識を解説している書籍は非常に限られているのが実情です。
2006年12月発売の前書「FileMaker データベース開発テクニック」は、そうした状況を解決するために執筆されましたが、多くの開発者に支持され、Amazon においても2年近くにわたってカテゴリートップを維持するトップセラー書籍となりました(※1)。
■改訂版について
前書の出版以降に強化された FileMaker の機能うち、システム構成や運用に大きな影響を与える機能についての解説を追加いたしました。
1. 基幹系システムとの連携(外部SQLデータソース)
Oracle、Microsoft SQL Server、MySQL といった SQL 系データベースとリアルタイムに連携することが可能になり、FileMaker によるシステムの拡張性は飛躍的に高まりました。この章では、機能の説明や設定方法にとどまらず、どういった場面でメリットがあるのか、どういった注意点があるのかを詳しく説明しています。
2. イベント処理の活用方法(スクリプトトリガ)
ユーザの操作に応じたイベント処理を実現するスクリプトトリガによって、より高度な制御ができるようになりましたが、一方で、開発者が配慮すべき事項も増えています。サンプルファイルをもとに、各機能の活用方法、注意点を吸収することができるようになっています。
3. サーバ上でのバッチ処理(FileMaker Server上でのスクリプト実行)
FileMaker のデータモデルではクライアントに負荷がかかるため、サーバ上のバッチ処理を活用することが、処理速度の向上やネットワーク・トラフィック減少の鍵になります。詳しい解説とサンプルファイルによって、動作原理を理解して、自分のソリューションでも活用することができるようになります。
■サンプルファイルの配布
書籍の説明で使用されているサンプルファイルは、弊社サイトからダウンロードすることができます。
サンプルファイルの多くの機能は、他のファイルに移植することができますので、開発ライブラリとしてご利用いただくことも可能です。
■書籍情報
価 格:3,360円(税込)
ISBN :978-4-04-868314-2
出版元:株式会社アスキー・メディアワークス
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