今回のバージョンアップでは,PHPへの対応を追加しました。これで,Python, Ruby, Perl, PHP と日本で使われている主要なLL言語をカバーすることができました。
《開発の背景》
LL言語を用いたWebシステム開発においてもしばしば帳票出力が必要とされますが,LL言語開発が主に対象とする小〜中規模システムの開発においては,Java/.Net向けの高価な開発ツールの流用は予算オーバーになりがちです。反対に,低レベルな描画APIを提供するPDFライブラリを用いた場合には,ツール自体は低コストで入手できるものの,帳票数が多くなった場合の作業工数の増加が問題となります。
当社では,保有するPDF処理技術を生かして,LL言語からの利用に最適化したPDF帳票ツール「Field Reports」を開発しました。生産性の高い関数型プログラミング言語OCamlを採用することとで,高機能かつ高性能なPDF帳票ツールをリーズナブルな価格でご提供することが可能となりました。
《Field Reportsの特長》
(1) LL言語からの利用に最適化
LL言語からは,通常の拡張ライブラリとして,PDF帳票生成機能をインプロセスで呼び出すことができます。データの受け渡しは,LL言語ネイティブの辞書/ハッシュ等のデータ構造を介して行います。
(2) 開発効率のよいテンプレート方式を採用
PDFテンプレート上に配置したフィールドをプレースホルダとして,任意のテキスト・画像を埋め込むことができます。Excel, Wordなどから作成したPDF自体をテンプレートとして使用できますので,元原稿のデザインを損なうことなく忠実に再現することができます。
(3) 高機能
プログラミングが複雑になりがちな複合/連続帳票を簡潔に記述することができ,動的に表示属性を変更したい要素に対して柔軟なスタイル指定が可能です。複数行のテキストに対しては,禁則処理・ハイフネーション処理などの高度な組版処理を適用することができます。
(4) 高性能
毎秒20ページ程度(Core 2 Quad Q8400 2.66GHz)の処理が可能であり,1,000ページ以上の巨大なPDFの出力もメモリ容量の許す限り可能です。
《OCamlについて》
OCamlは関数型プログラミング言語の一種であり,強力な静的型システムと高速なネイティブコードを生成できるコンパイラを持つこと等を特長としています。Visual Studio 2010からはOCamlから派生したF#が標準搭載されたこともあり,近年注目を集めています。
《動作環境》
プラットホーム: Linux(i386, x86_64), Mac OS X(ppc, i386, x86_64)
LL言語 Bridge: Python, Ruby, Perl, PHP
プログラミング言語I/F: C,OCaml
《販売価格》
販売価格:126,000円 (税込)
保守サポート: 21,000円(税込)/年
《合同会社フィールドワークスについて》
PDFの処理/加工,言語処理などを得意とするソフトウェア開発会社です。
関数プログラミングなどの先進的なプログラミングパラダイムを用いて実用ソフトウェアを開発すること,埋もれたオープンソースを発掘して光を当てることを信条として活動しています。
住所:〒487-0031 愛知県春日井市廻間町1102
設立:2007年5月30日
代表:梶田健史
TEL:050-6000-2010
FAX:050-3488-7698
URL: (リンク »)
《本件に関するお問い合わせ先》
合同会社フィールドワークス 担当:梶田
TEL:050-6000-2010
E-mail:info@field-works.co.jp
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。