アルカテル・ルーセント、エンタープライズ市場向けSDN戦略を発表

日本アルカテル・ルーセント株式会社

2012-12-05 15:30

エンタープライズ市場におけるアルカテル・ルーセントのSDNに対するアプローチをCandIT Media社が初めて採用
【2012年11月27日、パリ発】 アルカテル・ルーセント(CEO: ベン・ヴェヴァイエン(Ben Verwaayen))は、SDN(software-defined networks)に対する需要や、モバイル・ワーカーの増加を起因とするエンタープライズ市場のトレンドの高まりやデータセンター内で進む仮想化に伴うネットワーク管理の課題に応えるべく、新技術を導入します。

企業は、SDNを使用することで、ネットワークのプログラミングを行い、アプリケーションのトラフィック・フロー、調査、修正をSDN上で制御できます。プログラマビリティを高め、アプリケーション・アウェアネスを構築し、アプリケーション・フルーエント・ネットワーク (リンク ») (アプリケーションを円滑に実行するネットワーク)をエンド・ツー・エンドで把握することで、アルカテル・ルーセントは、エンタープライズ規模のSDN (リンク ») を実現し、実行中のアプリケーションに関する基本的なアウェアネスの枠組みを超えて、リアルタイムの調整を自動的に行うことのできるネットワークを展開していきます。

SDNに対するアプリケーション・フルーエントのアプローチが、エンタープライズ・ネットワーク全体に導入されることで、基本的なネットワーク構成に留まらず、ユーザー体験を向上できます。このアプローチにより、大中規模の企業には、既存のネットワークとの互換性と拡張性を備え、高度な自動化に対応し、使い勝手も優れたソリューションが得られます。

ガートナー社のバイスプレジデントで、著名なアナリストのMark Fabbi氏は、次のように述べています。
「初期のSDNの利用例では、仮想マシンの追加、移動、変更などネットワークの再構成に求められる
ヒューマンミドルウェアをなくすための自動化が主な焦点となっていました。しかし、エンドユーザーの体験と運用の向上に焦点を合わせる形で、新たなSDNアプリケーションが登場し、企業向けアプリケーション・フルーエント・ネットワークが有効に機能することで、今後は極めて大きなメリットが得られるはずです」

ベルギーを拠点にデジタルメディア・ソリューション企業として業界をリードするCandIT Media社は、エンタープライズ規模のSDNに対するアルカテル・ルーセントのアプリケーション・フルーエント・アプローチの有効性を検証した初の顧客です。CandIT Media社の提供するデジタルメディア制作ソリューションでは、大量のデータ・ストレージが使用され、ファイルをリアルタイムで転送することが求められます。アルカテル・ルーセントの「OmniSwitch 6900」 (リンク ») を使用することで、同社はコンテンツ認識型のネットワークを開発しており、メディア・フローにつきものの、高いピーク時トラフィックに動的に対応できます。高品質のユーザー体験を実現することに加えて、大容量ファイルの転送時にはネットワークの効率性が高まるため、CandIT Media社では、ユーザーに対するソリューションの提供コストも抑えることができます。

CandIT Media社の最高技術責任者(CTO)であるLuc Andries氏は、次のように述べています。
「当社の取り扱う大容量のメディア・トラフィックは、そのバースト的な性質により、転送時には、イーサネット・スイッチが次善の選択肢となります。既製のハードウェアとアルカテル・ルーセントの「OminSwitch 6900」を使用し、メディアコンテンツの転送を最適な形で調整したことで、サービス品質(QoS)が著しく向上した結果、物理コンポーネントをこれまでより大幅に有効活用できるようにもなりました」

VMwareの認証によって、アルカテル・ルーセントのエンタープライズ向けSDN戦略が拡大
アルカテル・ルーセントの「OmniVista 2500 Virtual Machine Manager」は現在、SDNを展開する際のプログラマビリティの向上で重要な要素となる、「VMware Ready™」の認定を取得しています。アルカテル・ルーセントの「OmniVista 2500 Virtual Machine Manager」を使用することで、エンタープライズ・データセンター・ネットワークと、仮想マシンなど、ネットワーク内の仮想コンポーネントの位置を、リアルタイムかつ過去にさかのぼって把握することができます。このように、ネットワークと仮想アプリケーションの双方を把握しつつ、リソースのプロビジョニングと管理を行うことで、データセンター内とデンターセンター同士の仮想化ワークロードの変動に応じ、ネットワーク側で自動的に調整を施すことが可能です。

アルカテル・ルーセントのアプリケーション・フルーエント・ネットワークとエンタープライズ向けSDNの強化
アルカテル・ルーセントのアプリケーション・フルーエント・ネットワーク技術は、企業のITインフラ全体の調整と最適化を自動的に行うことで、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)やデータセンター、広域ネットワーク(WAN)で実行中のリアルタイム・アプリケーションをシームレスにサポート可能です。従業員のアクセス場所に関わらず、高パフォーマンスのネットワークを通じ、ミッション・クリティカルな仮想化アプリケーションを従業員に提供し、同時に高いセキュリティを維持するには、さまざまな課題が存在します。そして、こうした課題に対応するには、前述の自動化機能が、あらゆる規模の企業にとって欠かせないものとなります。

アルカテル・ルーセントの「OmniSwitch」プラットフォームをベースに開発されたアプリケーション・フルーエント・ネットワーク( (リンク ») )は、仮想化アプリケーションを検出し、プロファイル駆動型のポリシーを適用します。これによって、ネットワークでは、仮想化デスクトップなど、仮想化トラフィックに自動的に調整を行い、サービス品質に関する要件に応えることができます。このソリューションでは、個々のユーザー・ポリシー、使用中のデバイスとアプリケーションの種別、ネットワーク全体に関する知識を組み合わせることで、ネットワーク・アクセスの優先順位と帯域幅の割り当てを動的に調整し、要求されるサービスレベルを達成します。

アルカテル・ルーセントでは、以下の各種機能を導入することで、2013年上半期中には、アプリケーション・フルーエント・ネットワークのさらなる強化を予定しています。

• RESTfulインターフェイス・セットによる、プログラマビリティの向上により、アプリケーション、外部コントローラ、オーケストレーション・プラットフォーム(OpenStack、CloudStack等)は、アルカテル・ルーセントの「OmniSwitch」と連携し、アプリケーション配信時のオーケストレーションと最適化をより効果的に行うことができます。
• アプリケーション・プロファイリングによってアプリケーションのネットワーク認識を高めるとともに、仮想マシンの接続性に関する新たなアプリケーション性能分析機能によって、アプリケーション上のネットワークの状況をリアルタイムで理解し、対応を行います。
• プラグアンドプレイ機能の追加により、グローバルなコントロールビューが強化されます。その結果、ネットワーク内の各デバイスを特定し、自動的に稼働させることで、意思決定とサービス・ノードの水準を向上できます。

アルカテル・ルーセントのエンタープライズSDNに関するビジョンの詳細は、こちらをご覧ください:
Software Defined Networks_SDN
(リンク »)

原文: Alcatel-Lucent unveils strategy for software-defined networks in the enterprise space
(リンク »)

<アルカテル・ルーセントについて>
アルカテル・ルーセント(Alcatel-Lucent)は、ネットワーキングおよび通信の技術、製品、サービスの分野をリードするイノベーターであり、世界の通信事業者、各種法人、および政府機関より、長年にわたりパートナーとして信頼をいただいています。アルカテル・ルーセントが擁するベル研究所は、技術革新でネットワーキングと通信業界の形成を担う世界最先端の研究開発機関の一つです。アルカテル・ルーセントは、lightRadio™(無線ネットワーク上で消費電力と運用コストを抑えつつ、超高速インターネット・アクセスを実現するソリューション)などの革新技術が認められ、MITテクノロジー・レビューによる世界で最も革新的な企業50社 の2012年度ランキングに選出されました。アルカテル・ルーセントは、「コネクテッド・ワールド(つながった世界)のポテンシャルを形にする」という企業ミッションのとおり、コミュニケーションをよりサステナブルに、より利用しやすく、そしてよりつながりやすいものにしてまいります。
業界トップクラスの豊富なグローバルサービスの経験を有するアルカテル・ルーセントは、世界各地のローカル・パートナーとして、130ヶ国以上で事業展開を行っています。
Euronext ParisおよびNYSE:ALU/フランス法人(本社:パリ)/2011年度売上高:153億ユーロ/
URL: (リンク ») /ブログ: (リンク ») /
ツイッター: (リンク »)

<日本アルカテル・ルーセント株式会社について>
日本アルカテル・ルーセント株式会社は、次世代のネットワーク・サービスを中心とした固定/無線アクセス、IP、光伝送、アプリケーション、エンタープライズの事業分野で関連機器及びプロフェッショナルサービス、インテグレーション、保守を提供し、国内大手通信事業者をはじめ、各種法人、政府機関など幅広いお客様をサポートしています。
所在地:〒141-6006  東京都品川区大崎2-1-1 ThinkPark Tower 6F/代表取締役社長:マーティン・ジョーディ(Martin Jordy)/資本金:4億円/URL(日本サイト): (リンク »)

……………………………………………………………………………
本件に関するお問い合わせ先:
日本アルカテル・ルーセント株式会社
エンタープライズ事業部  和田 賢一
TEL:03-6431-7000(代表) 
E-mail:kenichi.wada@alcatel-lucent.com
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