三溪園の魅力は、季節ごとにさまざまな表情を見せてくれる折々の花や草木とあわせて、各所に散りばめられた価値の高い歴史的建造物にもあります。すなわち、三溪園は日本庭園であるとともに、室町中期から昭和期までの、住宅や茶室から寺院・城郭にゆかりの建築まで、バラエティー豊かな建物が見られる建築博物館としての顔も持っているのです。
財団設立60周年を記念する今回は、特に貴重な重要文化財指定の10棟を一挙公開します。
こうした一度にまとめての公開は、平成21(2009)年の横浜開港150周年以来4年ぶりのこと。ハナショウブやアジサイなど初夏の花が彩る庭園をめぐりながら、多種多様な伝統的な日本建築の構造や意匠などを目の当たりにできる、またとない機会です。
■公開期間
2013年6月8日(土)~6月16日(日)
■公開建造物
《寺院建築》
・旧燈明寺三重塔(室町時代、康正3・1457年)
・旧燈明寺本堂(室町時代、康正3・1457年)
・旧天瑞寺寿塔覆堂(桃山時代、天正19・1591年)
・旧東慶寺仏殿(江戸時代、寛永11・1634年)
・天授院(江戸時代、慶安4・1651年)
《書院・数寄屋建築》
・臨春閣(江戸時代、慶安2・1649年)
・聴秋閣(江戸時代、元和9・1623年)
・月華殿(江戸時代、慶長8・1603年)
・春草廬(江戸時代)
《民家建築(合掌造り)》
・旧矢箆原家住宅(江戸時代)
※旧天瑞寺寿塔覆堂・聴秋閣・春草廬は、外側からの内部観覧となります
■料金
入園料で観覧できます。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。