AsiaNet 55032
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エアバス、座席の快適性に関するアンケート調査を実施
より多くの旅客が時間とお金を費やし、快適な乗り心地を追求
欧州の航空機メーカー、エアバス(本社:仏トゥールーズ、社長兼CEO:ファブリス・ブレジエ)はこのほど、長距離フライトにおけるエコノミー・クラスの旅客を対象に、座席の快適性に関するアンケート調査を実施した。それによると、最近の旅客は、長距離フルサービスのフライトを予約する際に、座席の快適性を調べる傾向が多くなってきていることが明らかになった。また、エコノミー・クラスでより快適な座席のためなら進んで余分にお金を払うという。
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調査では、54 パーセントの乗客が座席の快適性を改善することを大変重要であると考えており、41パーセントがエコノミー・クラスでも快適な座席のためには進んで追加料金を支払うと回答。5パーセントがさらに快適な空の旅を求めて上のクラスへアップグレードすることを考慮するという回答結果となった。このようなエコノミー・クラスの乗客は増えつつあり、座席幅の狭い座席を受け入れられない傾向がますます強くなっている。また、34パーセントの旅客が、フライトを予約する前に専門家のウェブサイトを見て座席の快適性を見極めるために調べていることが明らかになった。
長距離のフライトで乗客が不快に感じる要素として上位3位に挙げられたのが、睡眠時における快適性の欠如、背中の痛み、そして足の痛みである。また幅の狭い座席は、疲れや筋肉の痛みなど、飛行機から降りた後の健康状態にも悪い影響を及ぼすとしている。飛行機を降りた後の健康状態については、仕事で十分に業務を遂行する必要のあるビジネス客にとって特に懸念材料になっている。地域によっては エコノミー・クラスで最大70 パーセントの乗客がビジネス旅客である*。(* 2012年 IATA Global Passenger Survey による)
エアバスのケビン・ケニストン快適性担当責任者は、「乗客はフライトの快適性を非常に意識しており、これがチケットを購入するか否かの決断に大きな影響を与えている。我々の調査では、エコノミー・クラスの約半数の乗客が、エコノミーの座席でより快適な乗り心地を得るためにもう少し料金を支払う心積もりがあることが明らかになった。航空会社はすでに、クラス内で異なる座席を提供することでニーズに応え、通路側、最前列または非常口横の座席などには追加の料金を設定している。しかし、快適な乗り心地を決める最も重要な要因は座席幅であり、フルサービス長距離フライトにおいて乗客は17インチ (43.18センチ) の狭い座席では我慢できずに、それを避けるため今まで以上に時間とお金を費やしている」と述べた。
エアバスは、空の旅における乗客の快適性を確保するため、長距離フルサービスのフライトにおけるエコノミー・クラスの標準座席幅を18インチ(45.72センチ)としている。
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【調査方法と対象】
長距離フライトのエコノミー・クラス旅客1,052人を対象に、シンガポール・チャンギ国際空港、シャルル・ド・ゴール国際空港、フランクフルト国際空港、スキポール空港でアンケートを実施。
回答者出身地域: アジア 24%、北米 26%、ヨーロッパ 26%、その他 24%
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