たった一つの情報が国際経済を悪化させたり、国をピンチに追い込んだりするほど、情報とは価値ある物ですよね。
不利な情報や悪用される恐れのある情報は、隠さねばなりません。
情報の隠し方には、大きく分けて3つあります。
1つ目は、情報の存在自体を隠すこと、2つ目は、秘密のキーワードで会話をすること、3つ目は、情報を意味のない文章(音声や画像の場合もあります)に置き換えることです。
1つ目の、情報の存在自体を隠すとは、机の裏に金庫の番号のメモを貼り付けたり、倉庫の奥に書類をまとめてブルーシートをかけたり、普通の手紙に見えたものが実は文頭の文字を縦読みすると隠し文章になっている、などです。
この方法は、情報を発見されてしまった時点でアウトです。
2つ目の秘密のキーワードとは、「山に登れ」と言ったら「突撃」の意味で、「川を下れ」と言ったら「退散」を意味する、などの決まりを作る方法です。
手品師とアシスタントとの会話でもよく使われます。この方法は、長く使っていると規則がバレる可能性が高くなったり、キーワード辞典を発見されてしまったらアウトです。
3つ目は、例え中身を見られても当事者以外には読めないようにする方法です。
つまり、情報の暗号化です。
インターネットを漂う情報は常に盗み見される危険にあるため、見られてもいいように、暗号化する必要があります。
暗号というと、私は「たぬき暗号」を思い出します。
「こたんにたちたは」という意味不明な文章から、「た」を取り除くと元の文章が現れるものです。
この暗号文を作る方法は、「ある文字を混入させる」というルールと、「ある文字は『た』である」という鍵に分けることができます。
同じルールを使っても、鍵が違えば別の暗号文が出来上がるので、解読される危険度が下がります。
ただしこの暗号は、ルールがバレてしまうと、暗号が解かれるのは時間の問題です。
たぬき暗号の場合、鍵となる文字は、五十音や英数字など数が限られているからです。
鍵を使わない暗号もあります。
例えば「128√e980」です。上半分を隠すと「ILoveyou」になっています。
鍵を使わない方法は、ルールがバレただけで解読されてしまい、同じルールは二度と使えません。
考えるのが大変な割りに、どのくらい安全なのかが客観的に測れないので、通信分野ではほとんど使われていません。
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