92歳の現役はり絵画家「内田 正泰展」横浜タカシマヤで開催中!

横浜タカシマヤ

From: Digital PR Platform

2014-09-29 15:17


内田 正泰 展

■2014年9月24日(水)~10月7日(火)

■横浜タカシマヤ 5階ローズパティオ

里山の四季。桜が咲き、夏雲が湧き、炭焼き小屋の煙がたなびき、雪が積もる。雨があがった後の、むせかえるような緑。雲を背にして虫取り網を抱えた子どもが二人。人里はなれた家に街からの便りを届ける郵便配達人。夕陽が沈み、もうすぐ日没という間の、ほんの数分、あるいは一瞬を捉えた、燃えるような紅色。それらを、100色以上の洋紙をちぎって貼る「はり絵」によって描く画家、内田正泰先生。

横浜高島屋では、このたび内田正泰先生の個展を開催し、新作を含め、約25点を展示販売致します。
(販売は版画作品、原画、本、ポストカードなど)。

内田先生は、1922年神奈川県横須賀市に生まれました。
幼い頃から絵を描くことが得意で、小学校6年生のときは、図画が苦手な担任教諭に代わって級友50人に水彩画などを教えたこともあるそうです。
横浜高等工業学校(現、横浜国立大学)建築学科に進み、フランス建築を専攻し1943年に同校を卒業。その後、海軍航空隊に入隊するも、上官に「向いていない」と辞めさせられて、まもなく終戦を迎えました。
1953年、31歳で、現在のカネボウ食品に入社しPR課に勤務(旧ワタナベ製菓)。
退社後は、1956 年、アド・アートデザイン研究所を設立し、さまざまなデザインを手がけました。その中には、永谷園「あさげ」「ゆうげ」のパッケージのはり絵と文字のデザインや、横浜の老舗洋菓子店『かをり』の包装紙、横浜市内の地区センターとスポーツセンターや福祉関連施設の陶壁画なども多くあります。

そんな日々の中で大きな転機となったのが、1960年に、横浜市から「成人向けのカルチャースクール」の講師を依頼されたことです。
内田さんは、色彩とデザインについて黒板に文字を書いて講義をするだけでは、生徒は何も感じないし身につかないと考え、或る日ふと思いついて、目の前にあった画用紙を破いて、その切り口を見せながら説明したところ、具体的でわかりやすいと、受講生から好評だったそう。それ以来、本業の傍ら、「はり絵」の研究に没頭していきました。まったくの自己流であり、思いどおりの形にちぎれるようになるまでに10年かかったそうです。最初は画用紙などを使っていましたが、そのうちに、「洋紙」を使うようになりました。
一般的な「ちぎり絵」は和紙を使うものが大半ですが、内田先生は和紙をちぎって生まれる輪郭のやわらかさだけではなく、色と形の関係を厳しく見つめて、表現するために、敢えて「洋紙」を素材としています。
約100色の「洋紙」から選んでちぎり、思うとおりの色がない場合は、自ら色を足すこともあります。
また、枯葉の色を表すために、試行錯誤の末に、線香で紙を焼いて、ようやく望みどおりの色を出せたことも。
洋紙は、和紙と違って、繊維の方向が決まっているので、その利点を使って、ある程度シャープにちぎれます。
繊維に逆らってちぎれば、和紙のように切り口をやわらかくすることもできます。
また、内田先生は、「洋紙」を、可能な限り手でちぎり、極細でどうしてもちぎれぬ部分だけはカッターを使うこともあります。作品制作は1点完結で、1点に数週間~1カ月間程度を要します。現在も、毎年数十点のペースで新作を制作しています。

38歳のときに始めた「はり絵」。今年(2014年)6月に92歳を迎えた内田先生は、実に54年もの長い間「はり絵」の制作に挑んできました。これまでに手掛けた作品の多くは原画として手元にあり、その数は800点を超えます。横浜市旭区の自宅2階にあるアトリエで、まるでLPレコードのように丁寧に保管され、整理されており、その数には圧倒されます。
自身が実際に北海道から沖縄県までを訪ねて見た風景、幼い頃の思い出、そして心象風景…いずれも、日本人ならば誰しもが共感と郷愁を抱く作品ばかりです。
毎朝5時に起床し、朝食後、自然の太陽の光のもとで制作を始め、日没までにその日の仕事を終えます。
92歳になった今でも、自分で電車に乗って画材を買いに行き、ほぼ毎日5千歩~7千歩散歩をしています。
1971年の初個展以来、全国各地で作品を発表しています。

※神奈川県横浜市旭区さちが丘 在住。  92歳

お問い合わせ先:横浜高島屋 (代表) TEL045-311-5111
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