近年、自動車は、さまざまなソフトウェアが搭載され、高度化、複雑化しています。こうした車載ソフトウェア検証のための実走行テストは、テスト項目の高い網羅性と多くのテスト人員を要し、自動車メーカーや部品メーカーにとって大きな負担となっています。
また、先般内閣府より発表された「SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)」においては、自動走行システムの研究開発と題して、「世界最先端IT国家創造宣言」をし、「2018年を目途に交通事故死亡者数を2500人以下とし、2020年までに世界で最も安全な道路交通社会を実現する」としています。そしてこのために「車の自律系システムと車 と 車、道路と車 との情報交換等を組合せ、2020年代中には自動走行システムの試用を開始する」としています。
2.サービス概要
当社は2001年の創業以来、さまざまな製品やシステムに対する各種検証サービスを行ってまいりました。また、自動車関連の検証サービスにおいて、近年ではシステムの問題点のみならず、実際の消費者が運転を通じて感じる「運転のしやすさ・購入意欲・満足度」などのユーザービリティ、さらにはUX(ユーザーエクスペリエンス)に関する分析レポートも提供してまいりました。
このたび、こうした検証サービスを通じて得たテスト観点・分析手法・自動化ツールおよび蓄積した実走行データを元に、サービスをパッケージ化しました。自動車メーカーや部品メーカーに、自動車を用いた実走行テストサービスとして、車載システムの問題点を抽出し、分析レポートの提供を個別案件ごとに提供してまいります。
今後当社では、自動運転など、今まで以上に車載ソフトウェアの機能が拡張されることを想定して、自動車メーカーや部品メーカー以外にも、関連するフィールドテストや実証実験を実施するIT企業やマーケティング会社など、幅広いお客様に本サービスをご利用いただくことを考えております。
3.サービス内容
① 交通関連インフラ調査
実際の交通環境の中で、実験実施路線や実験実施時間帯の選定を行い、その状況下における課 題を抽出します。
② モニターテスト
モニターに実際の車輌を運転してもらい、関連するシステムの利用品質について、そのデータと分析結果をご提供します。
③ 運転支援システム効果評価
実走行したデータ(定量データ+定性データ)を収集分析し、その結果をもとに状況を解析し、車載システムとインフラシステムの連携に関する改善項目の有無を確認します。
④ 走行データ分析
ご依頼に基づき実走行し蓄積した走行データを、当社独自の分析観点を元に、車両購入時の参考情報として、各メーカーのマーケティング部門、自動車販売会社、マーケティング専門企業などにご提供します。
⑤ 実走行テスト企画
個別のご要望に応じて実走行テスト全体の企画・運営から、分析観点でのレポート報告までトータルプロデュースを行います。また、自動化ツールを用い、シームレスなレポート提供を実現します。
4.サービス価格
テスト実施車両1台から、ご要望に応じて個別見積りをさせていただきます。車両台数、テストドライバー人数、走行日数、走行範囲、分析対象、分析項目などにより価格は変動します。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。