【2015年5月20日、フランス、パリ発】アルカテル・ルーセント(ALU/ユーロネクスト・パリ、ニューヨーク証券取引所)は、新たに導入するSDN(ソフトウェア定義ネットワーキング)ベースのネットワーク・サービス・プラットフォーム(以下:NSP:Network Services Platform)によってクラウドのダイナミズムをサービスプロバイダのIP/光ネットワークにもたらします。業界初となる完全統合アプローチによるサービス自動化とネットワーク制御によって、サービスプロバイダは簡素化されたオンデマンドのエンドユーザ体験を提供できるようになります。
業界アナリスト会社ACGによると、アルカテル・ルーセントのNSPは新サービスの定義を効率化し、革新的なサービスの設計時間を従来比で58%以上短縮し、設計コストを56%以上削減します。定義された新サービスは即座に複数のレイヤ、ドメイン、ネットワーキング・ベンダ・プラットフォームでプロビジョニング可能です。またさらに、ベル研究所の研究によれば、通信事業者は高度なアルゴリズムを用いて新規接続をネットワーク上でインテリジェントに分散させることで、24%も多い収益創出トラフィックをサポートすることもできます。
クラウドが牽引する今日の環境において優れた業績を上げ、質の高いネットワーク・サービスを迅速に導入するためには、通信事業者はさまざまな難しい課題に対応しなくてはなりません。サービスの開発とプロビジョニングは多大な労力と時間を要するプロセスであり、サイクルの長いオフラインでのネットワーク・エンジニアリングが必要なために、サービスプロバイダは顧客の絶えず変化するニーズにネットワークを対応させることが困難です。オンデマンド・サービスは、ネットワークのリアルタイムでの理解をもとに即座に導入する必要があります。
NSPは初めてサービス・デザイン、プロビジョニング、ネットワーク・エンジニアリングの間の隔たりを埋め、これにより通信事業者はコスト効率よく新サービスを定義し、リアルタイムでの稼動ができるようになります。大規模なIP/MPLSルーティングおよび光ネットワークの構築・管理とサービス管理に関するアルカテル・ルーセントの専門ノウハウを融合させたSDNベースの専用ソフトウェアを使用したNSPは、通信事業者のIP/光インフラストラクチャ上での幅広いサービスの自動化と制御に対する統合的なアプローチを提供します。また、NSPではネットワークの状態を常時、全レイヤで完全に把握できるため、複数レイヤにわたる自動サービス・プロビジョニングが可能となり、利用できる最良のネットワーク資源を用いてリアルタイムでのネットワーク最適化を行うことができます。
収益創出トラフィックの24%増加を可能にするのは、サービスプロバイダのネットワーク管理効率化を可能にする、ベル研究所とそのコンサルティング・グループの革新的な新技術です。セルフチューニング型適応ルーティング・アルゴリズムは、ネットワークのトポロジや状態に加え、リンクのトラフィックや使用状況などの情報を利用して最も効率的な伝送経路を確立します。たとえば、サービスプロバイダは経路を変更してネットワークの混雑を回避したり、ロックされた帯域幅を動的に解放して他の顧客サービスを追加することもできます。
NSPについて
アルカテル・ルーセントのNSPは、業界初の完全に統合されたソフトウェア・ソリューションであり、下記の特長を備えています。
● 最も総合的に市場ニーズに対応。現在のキャリアSDNプラットフォームは、現在のIP/光ネットワークの一部分と、要求される機能のごく一部にしか対応していません。いずれのプラットフォームにも、サービス自動化とネットワーク自動化を一元化するために必要な統合が欠如しています。
● 通信事業者が高収益なオンデマンド型ネットワーク・サービスを、複数のネットワーク・レイヤで短時間で大規模に費用効率よく定義・提供することを可能にします。
● IP/光ネットワーク上での一元化されたリアルタイムのネットワーク・ビューを活用することで、ネットワーク認識機能を備えたサービス自動化とサービス認識機能を備えたネットワーク最適化を組み合わせています。
● 複雑のマルチベンダのIP/光プロビジョニングが自動化されますから、通信事業者は日・週単位の時間をかけなくても、秒単位の時間でサービスを立ち上げることが可能になります。
● IT部門に課されるネットワークの複雑さが軽減されるため、新規のネットワーク・サービスの定義に要する時間が58%以上短縮され、コストが56%削減されます。
● IP/光の各レイヤを横断したリアルタイムでのネットワーク規模の経路計算・最適化を可能にします。KPI/分析主導のネットワーク最適化により、導入したサービスの変化するトラフィック・ニーズに対応します。
● 通信事業者は高度な経路計算を使って新規接続をネットワーク上でインテリジェントに分散させることで、対応可能な収益創出トラフィックを24%拡大できます。
● ハードウェア・ベース、仮想化またはハイブリッド・ネットワーク上で、また、任意のベンダの機器上で、すべてのネットワーク・レイヤに渡ってIP、イーサネット、光サービスをプロビジョニングできます。
● 2015年6月から販売が開始されます。
● 7750 Service Router(SR)ファミリと1830 Photonic Service Switch(PSS)、5620 Service Aware Manager(SAM)の実証済みコードなど、IP/光分野におけるアルカテル・ルーセントの専門知識と、SDN技術に関する豊富な知識を活用しています。
コメント
BTのエンドツーエンド・ネットワーク・アーキテクト、ロブ・シャキール(Rob Shakir)氏は次のように述べています。
「SDNによって、私たちがお客様の体験を真に向上でき、ネットワークの経済性に影響を及ぼせるようになるためには、ネットワークのリアルタイムの状態を考慮し、それを提供サービスの要件に関連づけるアプローチが必要です。そうすることで私たちはパフォーマンスを保証でき、すべてのネットワーク・レイヤをまたいでリソースの使用を最適化できます。ALUのNSPのように、サービスの要件やパフォーマンスをネットワーク管理と緊密に結びつければ、既存の分散型ネットワークの強みを活用しつつ、一元的な最適化による実働条件下でのメリットを生みだせることでしょう。」
Analysys Mason社のネットワーク・ソフトウェア/仮想化担当リサーチ・ディレクター、デーナ・クーパーソン(Dana Cooperson)氏は次のように述べています。
「エンドユーザはネットワーク接続が必要なあらゆる活動でクラウド体験を望んでいます。しかしながら、ネットワーク資源を効率よく管理しつつオンデマンド・サービスを提供することは、サービスプロバイダ、特に企業を顧客とするサービスプロバイダにとって非常に大きな課題です。アルカテル・ルーセントのNSPは、IP、MPLS、イーサネット、光レイヤで横断的にネットワーク・トラフィック・エンジニアリングとサービス自動化を組み合わせるという、キャリアSDNに対するホリスティックなアプローチによって需要と供給のジレンマを解決します。同社はService Aware Managerによってサービス層とトランスポート層を統合した経験を活かし、NSPによって次なるレベルに進もうとしています。すなわち、サービスとリソースの間の隔たりを埋め、動的に変化するオンデマンドのネットワーク要求に対応してネットワーク・リソースを効率的に利用できるようにするということです。」
ACG Research社のクラウド&バーチャル・システム・インフラストラクチャ部門でプラクティス・リードを務めるポール・パーカー=ジョンソン(Paul Parker-Johnson)氏は次のように述べています。
「NSPは、効率化されたサービス定義と、定義したサービスのマルチレイヤ/マルチベンダWAN上での導入を自動化する強力なメディエーション・エンジンとを併せてサポートする、他に類を見ない完全性を備えたサービス定義・管理プラットフォームです。NSPはオペレータへの導入を千件単位で経るなかで鍛錬された一群の最適化・管理技術と、大規模なクラウド/オペレータ・インフラで広く採用されている重要なプロトコル/データ・モデリング標準を採用しています。NSPは一元的なソリューションとして提供する機能によって最先端の広域サービス自動化をさらに前進させます。多くの通信事業者のWANを俊敏なサービス・デリバリー・プラットフォームに転換する上で、NSPが重要な要素となることは間違いありません。」
アルカテル・ルーセントIP Routing & Transport事業担当プレジデントのバジル・アルワン(Basil Alwan)は次のように述べています。
「NSPチームがお客様と緊密に協力し、IP/MPLSや光、サービス認識型ネットワーク管理の社内ノウハウを活用して創り出してくれたものを誇りに思います。当社は各種技術をまたがるネットワーク管理の複雑さに対応できる簡素なインターフェイスを創出しました。クラウドが牽引する今日の世界においてお客様の成功を可能にする真のキャリアSDNを実現すべく、当社はそれを基礎から構築しました。」
主要リンク:
● ALUのアプリケーションノート:"Alcatel-Lucent Network Services Platform: A unified approach to automation and control of IP/optical networks"
(リンク »)
● ACG TechZineブログ:“Carrier SDN: Creating networks as agile as the cloud”
(リンク »)
● ACGのホワイトペーパー:“Building Networks as Agile as the Cloud: Harnessing the Intelligence of Alcatel-Lucent’s Network Services Platform for Multi-Layer, Multi-Vendor SP Network Services”
(リンク »)
● Youtubeビデオ(プレイリスト): NSP demo
(リンク »)
● プロダクトウェブサイト: Network Services Platform
(リンク »)
原文: Alcatel-Lucent is first to unify service automation and real time network control for service providers’ IP and optical networks
(リンク »)
<アルカテル・ルーセントについて>
アルカテル・ルーセント(Alcatel-Lucent)はグローバル通信の分野をリードする企業であり、IPおよびクラウド・ネットワーキングの製品や革新的なソリューションを提供しています。また、サービスプロバイダとそのお客様、世界中の各種法人及び政府機関に対し、超高速ブロードバンドの無線/固定アクセスを提供しています。
アルカテル・ルーセントは、音声電話技術からデータ、ビデオ、情報の高速デジタル・デリバリーへ移行しつつある業界を牽引しています。これを支えるのはベル研究所です。ベル研究所はアルカテル・ルーセントが擁する研究所で、世界最先端の研究開発機関の一つであり、数えきれないほど多くの技術革新によりネットワーキングと通信業界の形成を担ってきました。
アルカテル・ルーセントはフランスのパリに本社を構える法人で、2014年の売上高は132億ユーロ。ユーロネクスト・パリ、ニューヨーク証券取引所に上場しています。
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<日本アルカテル・ルーセント株式会社について>
日本アルカテル・ルーセント株式会社は、次世代のネットワーク・サービスを中心とした固定/無線アクセス、IP、光伝送、アプリケーション、エンタープライズの事業分野で関連機器及びプロフェッショナルサービス、インテグレーション、保守を提供し、国内大手通信事業者をはじめ、各種法人、政府機関など幅広いお客様をサポートしています。
所在地:〒141-6006 東京都品川区大崎2-1-1 ThinkPark Tower 6F/代表取締役社長:二コラ・ブーベロ(Nicolas Bouverot)/資本金:4億円/URL(日本サイト): (リンク »)
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日本アルカテル・ルーセント株式会社
コミュニケーション部 クルザーチエ・キャロリーヌ
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E-mail:jpmarcom@alcatel-lucent.com
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