ITエンジニアのための英語学習法(その3)

CTCテクノロジー株式会社(CTC教育サービス)

2015-11-18 12:00

CTC教育サービスはコラム「ITエンジニアのための英語学習法(その3) 」を公開しました。
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みなさん、こんにちは。前回紹介した「Docker実践入門」に引き続き、「ITエンジニアのための機械学習理論入門」という書籍が技術評論社より発売になりました。最近よく話題になる機械学習について、その基礎となる理論を初心者向けに根本から解説するという書籍です。機械学習のツールを使っている、あるいは、これから使ってみたいというエンジニアの方は多いと思いますが、「きちんと仕組みを理解して使いこなしたい」と考える方は、ぜひ参考にしてください。

 それでは、今回は、ITエンジニアの英語学習法をテーマにした話題の最終回です。中上級者向けの勉強法のヒントをお伝えしたいと思います。

「他人の考え」を自分の言葉にする練習
 前回、図1の「脳みその構造」を意識した練習法を紹介したところ、「わかりやすくて参考になる」という声をいただきました。「英語のままで理解して、英語のままで考える」というのは、誰もができるようになりたいと思うものですが、そこへの道筋が見えるのがよかったようです。

fig01

図1 箇条書きにまとめて英語で表現する練習法

 図1で説明したのは、「自分の考え」を箇条書きにまとめて、それを簡単な英語で表現するという練習法です。これがある程度できるようになったら、次に挑戦すると面白いのが「他人の考え」を自分の言葉で表現する練習です。最近は、TEDTalksでリスニングの練習するという方が増えているようですが、ここで、「同じストーリーを自分が日本語でプレゼンするならどのようにしゃべるか」という事を考えてみます。これは決して「翻訳」ではない点に注意してください。単語レベルでの意味にはこだわらず、そのプレゼンに含まれる「ストーリー」を理解して、それを自分の言葉で表現するのです。そのためには、英語のプレゼンを聞きながら、想像力を膨らませて、そこで語られる情景を思い浮かべて記憶に留める必要があります。

 実は、これは、「英語のままで理解する」という練習になります。日本語で話を聞く場合でも、決して、個々の単語やフレーズを丸暗記することはありません。話の内容を自分なりに噛み砕いた上で、それを「自分の言葉」で記憶にとどめているはずです。これは、英語でも同じことです。英語で聞いたことを「自分の英語」で再現できるようになれば、ネイティブと同じレベルに達したことになるわけですが、まずはその手始めとして、母国語である日本語で再現できるかをチェックするのです。図2に示したように、英語を日本語に変換するのではなく、まずは、英語のままで理解して、その内容を日本語で再チェックするように意識してください。

fig02

図2 英語で理解して日本語で確認する練習法

 これは、実際にやってみると、相当な集中力を要することがわかります。最初は、1~2フレーズを聞いて、日本語で言ってみることから始めてください。聞いた内容を直訳するのではなく、「自分の言葉」、つまり、普段の会話と同じ程度に自然に表現するには、相当に深く噛み砕いて、内容を理解する必要があります。個々の単語やフレーズを丸暗記するわけではないと言いましたが、実際には、そのぐらいの気合で集中して内容を聞き取る必要があります。図2における「英語で表現する回路」と「言語に依存しない思考回路」のつながりを鍛える、とてもよい訓練になります。

 ちなみに、このような練習法は、通訳の訓練の一部にもなっています。通訳においては、映画の吹き替えのように、聞き手にとって最も自然な表現を見つけることが大切です。英日の通訳であれば、まずは話し手が伝えたい内容を理解した上で、「日本人だったら、この場合には何と言う?」ということを考える必要があります。そのためには、英語をそのまま日本語に翻訳するのではなく、「言語に依存しない思考回路」の中まで聞き取った内容を落としこんで、理解する必要があるのだと思います。

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