当調査によって、CIOの66%がデジタル化はデジタルディスラプション(デジタル時代の創造的破壊)をもたらすものであると認識していることがわかりました。また、62%もの組織が何らかの形でいままさにデジタルディスラプションに直面している、または、2年以内に直面することを予期していることがわかりました。
その一方で、ディスラプションに対して実際に備えている組織はわずかで、全社的なデジタル戦略があると答えた回答者は27%でした。デジタルディスラプションへの対応における最大の障壁としては、ビジョンの欠如(34%)と予算不足(30%)が2大課題として回答されました。
現時点でCDO(最高デジタル責任者)を置く組織はほとんどなく、CMOがデジタルビジネス戦略の主導権を握っている組織が最も多い(34%)ことも明らかになりました。
他方、CIOは基幹業務のプロセスと成熟度を全社的な視野から把握できるため、組織のデジタル化へのアプローチを本来推進できる立場にあります。また、CIOはレガシーシステムのインフラ、データモデル、アプリケーションに新しいビジネスソリューションを統合した場合の影響を把握しています。デジタル化の波は多くのCIOにとって、自らの役割を再定義し、テクノロジーが組織全体に価値をもたらす方法を変革するチャンスであると、本サマリーは指摘しています。
KPMGでは当調査とこれまで顧客に対して行ったコンサルティング経験に基づき、デジタルビジネスに成功する共通の4つの特徴を明らかにしました。
(1) デジタルを考慮した明確なビジョンと戦略
(2) 全社一丸となってデジタル戦略を推進することへのCEOの熱意と取組み
(3) 適切なリスクを許容してスピーディに行動する革新的で機敏な組織文化
(4) デジタルに精通した人材の確保
本サマリーでは、このような調査結果に加えて、KPMGのCIOアドバイザリープロフェッショナルによる、実用的な洞察と実行可能なアドバイスを示しています。
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