大学の博物館 -- 各校の個性あふれる資料を展示

大学プレスセンター

From: Digital PR Platform

2017-03-04 08:05


大学の博物館には、研究の成果や歴史的に貴重な資料や標本などが展示されている。また企画展やイベントなども開催し、広く社会に開かれている。
【北海道大学、日本工業大学、聖徳大学、大妻女子大学、共立女子大学、帝京大学、東京家政大学、東京家政学院大学、東京農業大学、東洋学園大学、武蔵学園、目白大学、名古屋大学、愛知大学、大谷大学】


 北海道大学(札幌市北区)総合博物館では、札幌農学校時代から収集・保存・研究されてきた標本・資料の一部を一般公開するとともに、さまざまなテーマで企画展示や市民向けセミナーなどを実施。4月2日(日)まで同大の古生物学研究を紹介する冬季企画展示「北大古生物学の巨人たち」を開催している。2016年にリニューアルされ、同大の教育研究を紹介する常設展示「北大のいま」、化石・鉱石や動物の骨などに触れることのできる体験型展示「感じる展示室」を設置した。
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 日本工業大学(埼玉県宮代町)工業技術博物館では、日本の産業発展に寄与した、明治初期からの歴史的な工作機械や国鉄で長年活躍した1891(明治24)年英国製の蒸気機関車が動態保存・展示されている。この蒸気機関車は2014年のNHK朝ドラ「花子とアン」に登場。煙を上げて走行する様子はドラマの演出に華を添えた。
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 聖徳大学(千葉県松戸市)では、学内に「聖徳博物館」「企画展ギャラリー」「利根山光人記念ギャラリー」の3つの展示室を備えている。年2期程度、大学が所蔵する貴重な資料から企画展示を行い、無料で一般公開。現在は、モーツァルトの直筆譜(複製)展や芥川賞・直木賞作家の自筆原稿展を開催している。貴重書籍類の収蔵庫では、ピーターラビット・コレクションの初版本をはじめとする各種児童書など、これまで収集した世界的なコレクションを保存しており、順次公開予定。
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 大妻女子大学(東京都千代田区)博物館は、大妻コタカ・良馬夫妻の遺品をメインとして、大妻の伝統芸であるビン細工コレクション、同学院教員による寄贈品からなる「竹内コレクション」のジャワバティック、「近藤四郎コレクション」の履物や骨格標本等のほか、同学院の歴代の卒業アルバムも収蔵している。2016年には「大妻コタカ・大妻良馬研究所」を併設し、二人に関するさまざまな資料の収集・研究に努めている。また地域連携の場としても積極的に活用している。
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 共立女子大学(東京都千代田区)博物館は、共立女子学園の創設(1886年)以来集められた多くの美術品を収蔵しており、きものを中心とする日本の服飾資料や工芸品、明治以降の洋装の背景を知るために収集された西洋の服飾資料や工芸品などを一般に公開している。
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 帝京大学(東京都八王子市)総合博物館は、常設展示も充実しており、「帝京大学のあゆみ」では、大学50年の歴史や今を映像や資料で紹介。「多摩の歴史と自然」では、同大学が位置する多摩地域の歴史と自然を、実物展示のほかゲームや写真などで学ぶことができる。さらに、床に多摩地域の航空写真を配置し、そこに貼られたARマーカーをタブレットで読み込むことによりそれぞれの場所の解説を見ることができる。
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 東京家政大学(東京都板橋区)博物館では、常設展として、校祖・渡邉辰五郎と大学開学当初の学長・青木誠四郎の業績や重要有形民俗文化財に指定されている裁縫雛形コレクションなどを紹介。このほか春と秋には企画展も開催している。
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 東京家政学院大学(東京都町田市)生活文化博物館では、4月28日(金)まで企画展「学生作品展」を開催。これは、学生の4年間の学びの成果である作品をもっと多くの人に見てもらうことを目的に、学生の卒業制作品や実習や演習で制作した作品を展示するもの。今回は、現代家政学科から刺繍、織物のマフラーといった手芸作品、生活デザイン学科からは染色作品や創作ドレス、建築模型が出展されている。
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 東京農業大学(東京都世田谷区)「食と農」の博物館では、昨年、世界的に有名なアメリカ人報道写真家ピーター・メンツェルとジャーナリスト兼ライターであるフェイス・ダルージオの日本初となる大規模記録写真展を開催。メンツェル夫妻が20年にわたり世界を縦断し撮り続けた2万点以上の作品から、家族・食・人々の暮らしにフォーカスした130点余りの作品を紹介した。
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 東洋学園大学(東京都文京区)の東洋学園史料室は、前身校を含め約100年に及ぶ自校史のアーカイブズで、資料の活用の一環として特集展のほか常設展を設け、大学史を紹介している。5月12日(金)までは、「創立90周年(2016年)/前身校開校100周年(2017年)記念シリーズ3 波濤を越えて 東洋女子歯科医学専門学校の外国人留学生」を開催している。観覧無料、解説書無料配布。
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 武蔵学園(東京都練馬区)記念室は、学園創立70周年の記念事業の一環として設置された。学園に関わる資料を収集整理・保存し、広く学内外に公開展示していくとともに、将来に予定される学園正史刊行への準備・研究等の中心的役割を果している。高校中学の記念祭や大学祭、ホームカミングデイにも開放している。
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 目白大学(東京都新宿区)の「目白学園遺跡 出土品資料室」では、縄文・弥生時代~奈良時代の複合集落遺跡である「落合遺跡(目白学園遺跡)」から発掘された貴重な出土品を展示している。また新宿区と連携し、資料室の無料開放や参加体験型イベント「目白学園遺跡フェスタ」を毎年開催。大人や子どもが歴史に触れ合う機会を提供するとともに、その運営に学生が関わることで、アクティブ・ラーニングの場ともなっている。
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 名古屋大学(名古屋市千種区)博物館では、年4回~6回、「名・夢・来」(ナムコ)の愛称で呼ばれているコンサートを開催している。谷口吉郎設計による、吹き抜けの大空間や三角形が連なった折り板屋根の天井などが、残響音を効果的に生み出し、奏者にも来場者にも好評を博している。3月25日(土)には、フォルクローレ(南米民族音楽)コンサートを開催。曲目は定番の「コンドルは飛んでいく」や「花祭」など。また南米の楽器体験コーナーや民族衣装の試着もある。
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 愛知大学東亜同文書院大学記念センター(愛知県豊橋市)には、前身の東亜同文書院大学や孫文の革命運動を支えた山田良政・純三郎兄弟、愛知大学創立者の本間喜一らに関する貴重な史資料が収蔵されている。その内容は、書籍・文書・書簡・掛軸・写真・図表など5000点以上にのぼり、中でも約600点におよぶ孫文関連の史資料の数は国内随一を誇る。収蔵史資料の一部は館内展示室で一般公開している。
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 大谷大学(京都市北区)博物館は、これまでに収集してきた真宗・仏教文化財の適切な保管と調査研究、普及のため開館。約1万2千点の収蔵品を擁し、その内10点が国の重要文化財に指定されている。年4回の企画展と年1回の特別展のほか、博物館学芸員課程の授業の集大成として、秋季企画展との併催で学生が企画・設営する「実習生展」を開催している。
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