駒澤大学(東京都世田谷区/学長:長谷部八朗)は、今年度も学生FD(ファカルティ・ディベロップメント)スタッフの活動を実施する。これは、それまで行ってきた教職員によるFDに加え、これらをさらに発展させるために、昨年度から導入しているもの。学生目線の教育改善を目指して、「学生が選ぶベスト・ティーチング賞」の企画、運営などを行う。
FDとは、Faculty Development(ファカルティ・ディベロップメント)の略で、大学の授業改革のための組織的な取り組み方法を指す。
駒澤大学の学生FDスタッフは大学直属の学生機関。昨年度は在学生を対象とした公募により13人の学生FDスタッフを委嘱し、教職員とともに同大初のイベント「学生が選ぶベスト・ティーチング賞」の運営を行った。
同賞は、学生からみて効果的であると思われる教育方法を実践する教員を表彰するもの。学生にとって効果的な教育方法を実践する教員を表彰し、その教育方法を全学的に共有することで、大学全体の教育の質を向上させることを目的としている。
単なる学生による人気投票ではなく、授業の内容を理解しやすくするための工夫がなされていると学生自身が感じた授業に、具体的な理由も添えて投票。昨年度は、「経営戦略論」を担当する経営学部の中村公一教授と「市場戦略概説」を担当する同学部の兼村栄哲教授、「心理学」担当の文学部の小野洋平非常勤講師が表彰された。
同大では今年度も学生FDスタッフを募集。面接を経て7~14名の学生スタッフを決定する。スタッフとして選ばれた学生らは、シラバスの改善や授業アンケート等へ学生目線で提案するほか、2度目の開催となる「学生が選ぶベスト・ティーチング賞」の企画、広報、運営を中心とした活動を予定している。大学関係者は今後の活躍に期待を寄せている。
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