6月24日、5つの私立工業大学(愛知工業大、大阪工業大、芝浦工業大、広島工業大、福岡工業大)が、理工学系高等教育の更なる活性化を目指す「第1回 工大サミット」を大阪工業大梅田キャンパスOIT梅田タワーの常翔ホールで開催。企業関係者や一般参加者など学内外から約400人が参加した。
初めに文部科学省の村田善則高等教育局私学部長が工大サミットに参加する5工大に対し「優れた取り組みの共有や各種事業の共催など相互に連携し、日本の理工学教育の水準向上につながるダイナミズムな教育改革を期待しています」とあいさつ。
講演では、三菱電機先端技術総合研究所の水落隆司所長が「企業から工大サミットへの期待~少子化と人工知能の先に見えるもの~」と題して、18歳人口や理系人材の減少が産業界に与える影響について解説。
5大学学長プレゼンテーションでは各大学の学長や副学長が登壇し、工大サミットを通じて、工科系大学が取り組むべき共通課題や今後の展望や狙いについて発表した。大阪工業大の西村泰志学長は、工科系大学生の減少と時代とともに変わりゆく社会のニーズについて触れ、「グローバルな環境で活躍できる人材育成のため、教育研究の一層の向上が必須事項である」と述べた。
続くパネルディスカッションでは、「今後の工科系大学は、グローバル社会に対応した教育を推進し、国際社会で活躍できる工学的知識を備えた人材輩出に取り組むことが重要」「技術革新を起こすには、5大学の学生や教員の交流が必要になる」などの意見があがり、活発な議論が繰り広げられた。
当日、同会場では各大学が取り組む学生プロジェクトや研究紹介のパネル展示を行い、各大学の学生たちが、自身の取り組む研究内容について、来場者に説明した。
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