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【武漢(中国)2017年11月6日新華社=共同通信JBN】中国中部にある湖北省の省都、武漢の空を見上げると、目に映るのは白い雲だけではない。ラトビア、米国、スペインなど各国のパイロットによる空中ディスプレーも見える。世界の航空ファンのために現在、航空ショーの祭典が繰り広げられている。
World Fly-in Expo(WFE、国際飛行博)が4日、漢南ゼネラルアビエーション(GA)空港で開幕し、37カ国・地域から1000人以上が結集している。このイベントは航空機788機、8つの大型ショー、5つの競技大会、2つの記録会、さらに音楽祭も盛り込まれ、観客60万人にまたとない国際航空ショーを提供している。
WFEは中国航空スポーツ協会(ASFC)の第13次5カ年計画の大プロジェクトである。国際航空連盟(WASF)、ASFC、武漢市、湖北省スポーツ局が組織するイベントは、2年ごとに武漢で開催される。世界航空スポーツの最新技術を紹介し、この分野における中国の優れた能力をよく示しており、業界必見のものになっている。
4日間のイベントは、曲芸飛行や航空スポーツ大会、記録会、一般交流体験、固定展示、フォーラムで構成されている。
WASFのフリッツ・ブリンク会長は「武漢を訪問するのは初めてだが、その現代性と活力が印象に残った。この興味深いイベントの成功を祈る」と語った。
2万平方メートルの屋内展示場と6万平方メートルの屋外パビリオンには、ほぼ200機の航空機が展示されている。それは中国の飛行航空機全体の約10%に匹敵し、国内航空ショーの固定展示記録を更新した。高級ビジネスジェット、輸送機、有名な航空機、国内のスポーツ機、ヘリコプター、プライベート機などがあり、業界主流の航空機がそろっている。
一般客の参加を増やすため、イベントは特にフライトシミュレーター、プロ仕様シミュレーター、机上の操縦訓練装置など一般に人気の航空科学教育プロジェクトを紹介している。とりわけ若い人々がシミュレーション教育や操縦を体験し、飛行の楽しさを味わえるようにしている。
100を超える業界団体、クラブ、企業の代表もイベントに合流して航空業界サミットフォーラムに出席し、航空リソースの利用向上策について討議する。
中国は近年、航空産業を重視しており、業界発展を積極的に目指す多数の法令を定めている。武漢は世界一流の人材と企業をさらに引き付け、世界一流の民間航空産業チェーンを構築するため、2015年にゼネラルアビエーション&サテライト産業パーク(General Aviation and Satellite Industrial Park)を立ち上げた。「世界最高、最も完全な機能、最高のディスプレー、最も包括的な製品」という要件に従ったものである。
産業パークは武漢経済技術開発区(漢南区)にあり、総面積は24.75平方キロに及ぶ。小型機製造、航空機部品製造、操縦訓練、運用と保守、展示と交易、観光、衛星応用装置の研究開発を統合した産業パークである。パークは空港基幹機能エリア、航空R&D・製造エリア、衛星産業エリア、保税エリア、航空企業地区、航空スポーツ・レジャーエリア、航行コミュニティーに分かれている。
漢南ゼネラルアビエーション空港はこれまでに1600メートルの滑走路、ターミナルビル、イベント用ビル、格納庫、FBO(運航支援事業者)、その他の付随ビルを建設した。このうちFBOは総建築面積4万平方メートルと中国国内空港の中で最大である。
武漢は4日、航空機製造、組み立て、保守、訓練、運用、サービス、衛星技術をカバーするプロジェクト19件、総投資額1450億元の契約に調印した。これらのプロジェクトの契約調印は、武漢の航空産業チェーンを大幅に充実させ、武漢を生産、飛行、訓練、保守を網羅する全産業チェーン航空産業パークにするものである。
武漢ゼネラルアビエーション&サテライト産業パークは具体化されつつあり、WFEの通常の会場だけでなく、内外航空業界の新たなハブにもなり、ある主催者によると、アマ飛行家のパラダイスにもなろうとしている。この主催者は、武漢は多くの友人が合流して航空産業を探究してほしいと願っていると付け加えた。
ソース:Wuhan Economic and Technological Development Zone
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