「ContractGate」シリーズの第一弾として販売開始する本ツールは、ブロックと呼ばれるレコードのチェーンの状態をわかりやすくグラフや図で表示することで、ブロックのつながりやブロック番号・ブロック生成時間・ブロックハッシュなどの最新の状態を視覚的に確認できます。また、アプリケーションとブロックチェーン基盤間のトランザクション数もグラフで表示されるため、アプリケーションの運用管理を容易にすることが可能です。
ブロックチェーンを利用したサービスの実現に向けてPoC*2で効果や課題を確認する際にも動作や機能を可視化できるため、ブロックチェーンを利用したサービスのデモンストレーション支援ツールとしても活用できます。
今後、NTTテクノクロスでは本ツールの販売開始を契機に、これまでのブロックチェーン関連の技術検証・実証実験・デモンストレーションの開発などで培った技術を活用し、ContractGateシリーズのラインアップを充実していきます。さらに、関連する「コンサルティング」、「アプリケーション開発」、「ブロックチェーン基盤構築」、「開発者向け技術研修」などを行い、様々な事業へのブロックチェーン実用化を促進します。
■背景
昨今、ブロックチェーン技術は金融業界をはじめとする、様々な領域への業務適用のために実証実験がおこなわれています。しかし、ブロックチェーンが出力するログ情報はテキスト形式の数字の羅列であり、システム管理者やシステム利用者がこの情報を見ても、サービス運用状態を視覚的に理解することが困難でした。
NTTテクノクロスでは、ブロックチェーンの動作をグラフや図でわかりやすく表示することで情報や処理の流れを見やすくし、システム開発や運用管理、検証を容易にするために今回のツール開発に至りました。
■特長
(1)ブロックチェーンの状態をわかりやすくグラフや図で表示(図中③④)
ブロックチェーンのトランザクション数やブロックのつながりの最新状況をグラフやチェーンフロー図で表示します。また、チェーンフロー図をクリックすることでブロックに含まれている詳細情報をポップアップ表示することができます。
(2)スマートコントラクトの呼び出し状況をリスト表示(図中⑤)
スマートコントラクト*3の関数に対してわかりやすく名称を登録しておくことで、その名称を用いてリスト表示することが可能です。
接続先ノードに到着したトランザクションを分類して分かりやすく日本語表示します。
(3)ブロック内のアドレスをわかりやすい名称で表示(図中⑤)
ブロック内にあるユーザを特定する16進数のアドレスと任意のユーザ名を対応づけてアドレス帳に登録しておくことで、画面にユーザ名で表示できるため動作の確認を容易にします。
■価格(税別)
1端末1ライセンス 50万円~
このプレスリリースの付帯情報
用語解説
*1:ブロックチェーン
分散型ネットワークを構成する多数のコンピューターに、公開鍵暗号などの暗号技術を組み合わせ、取引情報などのデータを同期して記録する手法。ビットコインなどの暗号通貨に用いられる基盤技術。一部のコンピューターで取引データを改ざんしても、他のコンピューターとの多数決によって正しい取引データが選ばれる。
*2:PoC
Proof of Conceptの略。概念実証。新しい着想や技術、基礎研究における発見などが実現可能であるかどうかを、簡易的または部分的に検証すること。ビジネスや研究開発の分野で、実用化への前段階として行われるほか、資金援助や予算獲得などの判断に利用される。
*3: スマートコントラクト
ブロックチェーン技術を活用したアプリケーションプラットフォームの中で、契約の条件確認や履行などを自動で行う技術。
*「ContractGate」はNTTテクノクロス株式会社の商標です。
* 記載されている商品名・会社名などの固有名詞は一般に該当する会社もしくは組織の商標または登録商標です。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。