株式会社エネマン
VPP構築実証事業リソースアグリゲーターに採択
この度、株式会社エネマン (本社:東京都千代田区、代表取締役社長:三尾 泰一郎) は、2018年5月29日、経済産業省が公募する平成30年度「需要家側エネルギーリソースを活用したバーチャルパワープラント構築実証事業費補助金」(補助事業者:一般社団法人環境共創イニシアチブ) において、SBエナジー株式会社(アグリゲーションコーディネーター)のアグリゲーションコンソーシアムの一社として採択されました。
当社は、蓄電システム「エネマン」を活用したアグリゲーションシステムの開発を行い、電力需要家への蓄電システムの導入を進めていきます。これらのネットマーケティングを束ねて充電・放電を遠隔制御することにより、再生可能エネルギーを最大限活用できるエネルギーインフラを構築するための技術の実証を行います。
■VPP構築実証実験の背景
バーチャルパワープラント(VPP)とは、各地に点在する太陽光発電などの再生可能エネルギー発電設備と蓄電池や燃料電池などの蓄電設備(エネルギーリソース)を、IoTを活用した高度なエネルギーマネジメントにより束ね(アグリゲーション)、統合的に制御することで、あたかも「仮想発電所(VPP)」のように電力の創出と調整を行う仕組みのことを言います。
近年、大規模集中型電源への依存や再生可能エネルギーの安定かつ有効活用に関する課題の解決策としてVPPへの注目が高まり、2016年4月に経済産業省が発表した「エネルギー革新戦略」でVPP技術の実証実験や事業化を促進することが定められ、平成28年度から電力会社やIT・通信系の企業、自治体などによりVPP構築実証実験が進められています。VPPの構築が実現すれば、需要家側のエネルギーリソースを有効利用できるだけでなく、需給調整し電力需要の負荷を平準化することにより再生可能エネルギーの安定活用を実現し、再生可能エネルギーの導入拡大にも貢献することが出来ます。
■VPPアグリゲーター事業について
本事業では、工場や家庭などにあるエネルギーリソースを遠隔で統合的に制御し、VPPとして機能させ、電力需給調整に活用するための実証実験を行います。当社は蓄電システム「エネマン」を活用したアグリゲーションシステム「Eneman ERAS(仮称)」の開発を行い、補助金を利用して電力需要家へ蓄電システムの導入を促進します。そしてリソースアグリゲーターとしてこれらのエネルギーリソースを束ね、アグリゲーションコーディネーターであるSBエナジー社の指令を受け、蓄電システムの充電・放電の遠隔制御を年間28日間程度行います。将来的には、蓄電システムを設置した需要家へのインセンティブの提供も想定しています。
■エネマン実証事業の概要
当社の実証事業では「①太陽光発電の供給過剰の制御」と「②電力の供給不足の解消」の2つのケースを想定し、制御を行います。
① 太陽光発電の供給過剰の制御
太陽光発電の導入量の増加により、日中の電力供給過多が発生した場合、太陽光発電は発電を抑制されますが、その際に余った電力を需要家に導入した一時的に蓄電システムに貯めることで、抑制を緩和させ再生可能エネルギーを無駄なく利用することを目指します。
② 電力の供給不足の解消
既存の発電設備では、発電が不足しているとき火力発電の稼働を増やすことでバランスを保っていますが、実証事業では蓄電システムに貯められた電力を活用して同じ役割を果たすことを目指します。
エネマンでは、6月18日より補助金を利用した「補助金対象セット」の提供を開始し、実証事業へご協力いただける需要家への蓄電システムの導入を促進します。2018年12月末までに30台の蓄電システムの導入を目標としています。
当社は本取り組みを通じ、再生可能エネルギーを最大限活用できる技術と体制の構築を推進します。
■高性能オフグリッドシステム「エネマン」とは
「eneman(エネマン)」は、太陽光や風力、交流電流などの電気を受け取ることができ、変電所のように電気をコントロールする、電力会社のグリッド(送配電網)に依存しない「オフグリッド」独立電源システムです。主に太陽光発電を主電源として開発されたシステムで、既に設置されている太陽光発電にも接続可能です。独立電源システムとしてどのような場所でも「安定した電源」を確保できます。このシステムを導入することにより、太陽光などで発電したエネルギーを蓄電池に蓄え、電気機器の電源として利用できるようになります。
■会社概要
名称 : 株式会社エネマン
所在地: 東京都千代田区二番町3-10 白揚ビル2階
代表者: 代表取締役社長 三尾 泰一郎
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