新日鉄住金 第53回(平成30年度)「機械振興賞」機械振興協会会長賞を受賞 ~高い制動性を発揮し、より小型軽量で、ドライバーに優しい補助ブレーキを開発~

新日鐵住金株式会社

From: Digital PR Platform

2019-01-18 10:53


新日鐵住金株式会社(以下、新日鉄住金)は、第53回(平成30年度)「機械振興賞」において、「高効率・軽量型永久磁石式リターダの開発」で、機械振興協会会長賞を受賞しました。
「機械振興賞」は、機械工業における技術開発の一層の促進を図るため、優秀な研究開発およびその成果の実用化によって、機械工業技術の進歩・発展に著しく寄与したと認められる企業・大学・研究機関および研究開発担当者を表彰することにより、我が国機械工業の振興に資することを目的とした賞です。
受賞案件の概要につきましては、以下の通りです。

1.受賞の概要
(1)案件名:「高効率・軽量型永久磁石式リターダの開発」
(2)受賞者:
 交通産機品事業部製鋼所 産機品製造部産機品技術室 室長 今西 憲治
 交通産機品事業部製鋼所 産機品製造部産機品工場 工場長 山口 博行
 交通産機品事業部製鋼所 総務部 上席主幹 齋藤 晃
 技術開発本部 フェロー 宮原 光雄
 技術開発本部鉄鋼研究所 材料信頼性研究部 上席主幹研究員 野口 泰隆
 
2.開発の背景
新日鉄住金は、1990年に世界初の技術として、小型軽量で搭載性、メンテナンス性に優れる永久磁石式の補助ブレーキ装置(リターダ)を実用化しました。以降、車重規制緩和、燃費改善、排気ガス規制、ドライバーの疲労軽減などの新たな社会的要請に対応して、中大型トラック・バス用のリターダを開発してきました。
近年、トラック・バスのエンジンの小型化・電動化により排気ブレーキやエンジンブレーキの力が不足する傾向にあり、これを補うために永久磁石式リターダの搭載車種をさらに拡大したいとのニーズが高まっています。このニーズに対応するとともに、環境負荷の少ない製品・製造プロセスという社会的使命に応える技術開発を実施しました。

3.受賞技術の内容
2016年に実用化した最新機種では、磁石の多極化による磁気回路の高効率化(磁石量あたりのブレーキ力の最大化)、新オン/オフ切替え機構の採用による簡易構造化・軽量化とブレーキ応答性・制御性の向上、モジュール設計による機種数の拡大、生産性の向上などを実現しました。

図:社会的使命、お客様のニーズと開発技術の関係
(リンク »)

4.開発の効果
開発品では小さな搭載スペースで大きなブレーキ力が得られ、さらに製品ラインアップを拡充したため、多様な車種へ搭載頂くことが可能となりました。応答性・制御性の向上により、車両のブレーキ統合制御にも対応しています。また、必要なブレーキ力を得るための磁石量を最少化することでレアアース原料の使用量を削減するとともに、軽量化によって車両の燃費が向上するなど、環境負荷の低減にも貢献しています。これらの改善により、車両の安全性の向上やドライバーの疲労軽減などを通じた、永久磁石式リターダによる社会貢献度がさらに向上しました。


お問い合せ先:総務部広報センター TEL:03-6867-2146
以 上


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